見出し画像

ベルギー留学#1 ビザ申請の手順とスケジュール

私は、2022年9月から10ヶ月間ベルギーの大学へ交換留学をしました。

まず出発前にハードルとなったのが、ビザの取得

必要な書類が多く、集めるのに奔走しました。笑

大使館のサイトには、ビザの種類や手続き方法が記載されていますが、私は当時、初めての留学で準備の要領もわからず不安でした。

実際に私がどのような手順でビザの申請をしたのか、まとめてみました!


ビザの種類

まず、私の場合は10ヶ月間の大学の交換留学でした。
そのため、申請したのは
D visa for students of higher education
というビザでした。
これは長期 (91日間以上) 滞在用のビザで、かつ高等教育の学生が対象のものです。

ビザ申請に必要な書類 (11種)

私の場合*、必要な書類は以下の11点でした。(*日本国籍、日本の大学に在学中)

  1. Visa Application Form (ビザ申請書)

  2. パスポート原本とコピー

  3. 証明写真

  4. Certificate of Criminal Record (犯罪経歴証明書)

  5. Medical Certificate (健康診断書)

  6. Admission Letter (留学先大学の入学許可書)

  7. Certificate of Enrollment (在籍大学の入学証明書)

  8. Proof of Sufficient Means (収入証明)

  9. CV

  10. Proof of Payment of Administration Fee to the Belgian Immigration Office (支払い証明)

  11. Proof of (Travel) Health Insurance in Belgium (保険加入証明) (任意)

+ビザ申請代 (現金)

多いですね。笑

この中から、個人的に少々複雑だったものについて、3つピックアップします。

Certificate of Criminal Record (犯罪経歴証明書)

犯罪経歴証明書は、住民登録をしている都道府県警察本部で申請します。

都道府県によって異なるかもしれませんが、申請時に用意したものは以下です。

  1. パスポート

  2. マイナンバーカード (住所を確認できるもの)

  3. ビザ申請書 (証明書の必要性を確認できる書類)

  4. 犯罪経歴証明書発給申請書

申請時は、書類確認後、機械で指紋登録などを行いました。
自分以外にも2, 3人申請しに来ていましたが、時間はかからず終わりました。

申請から約1週間後の日時が指定され、再び警察本部へ犯罪経歴証明書を受け取りに行きました。
委任状を持参すれば代理人による受取りもできるそうです。

証明書は厳封されているもののみ有効なので、開封しないように注意してください。

次に、この犯罪経歴証明書に Apostille (アポスティーユ)という外務省からの認証を取得します。

当時(2022年)はコロナ後間もなかったため、感染対策の観点から、申請は郵送のみの受付でした。
現在は窓口申請も受け付けているようです 。(郵送が推奨されていますが、)

こちらの申請書には、犯罪経歴証明書の発行者名を記入する欄がありますが、厳封された封筒に記載されていなかったため空欄のまま提出してよいとのことでした。

Admission Letter (入学許可書)

ベルギーの留学先大学からの入学許可書については、原本とコピーを提出します。
郵送で入学許可書を受け取っている場合は、その原本とコピーを持参します。

私の場合は、留学先大学から入学許可書をメールで送付されていました。

そのため、入学許可書の原本については大学側から直接ベルギー大使館へ送付してもらい、自分ではコピーのみをビザ申請に持参しました。

Proof of Sufficient Means (収入証明)

収入証明は、奨学金の証明や、blocked account を作成するなどいくつか選択肢があります。

私は Annex 32 という、生活費や教育費を支援する人 (保護者など) がいることを証明する誓約書を準備しました。

必要事項は事前に記入し、当日に窓口で支援者がサインをします。

私は自分の親を支援者としたので、家族証明として戸籍謄本を用意しました。
この戸籍謄本もアポスティーユが必要なため、外務省へ郵送で申請しました。

また、支援者 (私の場合は親) のパスポート、3ヶ月以上の収入証明や雇用契約書類なども必要でした。

注意事項としては、Annex 32 の誓約書はフランス語またはオランダ語です。

フランス語やオランダ語がわからなくても、英語によるガイドがあるのでそれを利用しながら記入できます。

滞在する地域で公用語となっている言語を選択するのが良いと思います。

私たちは当初、フランス語で誓約書を準備して持参したのですが、アントワープ (オランダ語圏) への留学だったため、オランダ語で誓約書を書き直すことになりました。。

ビザ申請までのスケジュール

9月の渡航に向けたビザ申請に関して、私のスケジュールは以下の通りでした。

4月 証明写真の撮影
   健康診断
   犯罪経歴証明書の申請&取得 (at 警察署)

5月 戸籍謄本の受取り
   アポスティーユの申請

6月 ビザの申請 (at ベルギー大使館)
   ビザの受取り (at ベルギー大使館)
   (申請から約1週間後)

ビザの申請日は事前予約が必要です。

直近の日時はすぐに埋まってしまうので、必要書類がある程度揃ってきたら早めに予約することをおすすめします。

私は、全体的になるべく早めに準備することを意識して手続きを行いました。

スケジュール上の注意点として、大使館の閉館期間 (GWや夏休み)と、夏に向けた窓口の混雑です。

大使館の閉館期間は、ビザ申請中の手続きも停止するため、サイトからカレンダーを確認することをおすすめします。

また、9月, 10月頃はヨーロッパの新年度が始まるため、留学や仕事などで人の移動が多くなり、ビザ申請窓口も夏に向けて混雑することが考えられます。

時間に余裕を持ってビザの申請を行うことで、渡航前に慌てずに不安が少しでも軽減できると思います。

まとめ

以上が、2022年に私が行ったベルギービザ申請の手順です。

特に複雑だったポイントを中心にまとめました。

詳細はベルギー大使館のサイトをよく読んで確認してください。

留学の制度や期間などによっても、必要な書類は異なってくると思います。

日本からベルギーへの留学に関する情報は多くないので、私の経験が少しでも参考になったら嬉しいです!


最後にベルギー大使館のリンクを貼っておきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?