J.ColeがLil Pumpや若いラッパーに送った「成功し続けるためのアドバイス」を読み解く。(J.Cole - "1985 (Intro to "The Fall Off")")

ドラッグやスマートフォン中毒といった「中毒の問題」と「向き合い方」をテーマにした、Jコールの最新アルバム『KOD』は快進撃となりました。

Apple MusicやSpotifyといったストリーミングサービスでの新記録を打ち立て、ビルボード200のチャートでも1位を獲得しています。

参考
J・Cole、Apple MusicとSpotifyでストリーミング再生回数の新記録を樹立。初日だけで『KOD』が6450万再生
J. Cole's 'KOD' Set for No. 1 on Billboard 200 Chart With 2018's Biggest Debut

アルバム全体については、以下に簡単な解説があるので、ご覧ください。

さて、今回は、このアルバムから最後のトラックである「1985 (Intro to "The Fall Off")」を解読したいと思います。

この曲は、Lil Pumpへのアンサーソングだとして話題になりましたが、内容を見ていくと、Lil Pumpだけではなく、幅広く、いまの若手ラッパーたちへのアドバイスのようなものとなっています。

それでは、さっそく内容を見ていきましょう。

1985, I arrived
33 years, damn, I'm grateful I survived
We wasn't s'posed to get past 25
Jokes on you motherfucker, we alive

【意訳】
俺は1985年に生まれた
33歳さ、ここまで生き延びれたことに感謝するよ
だって、俺たちは25歳までしか生きないはずの人種だからな
クソ野郎どもには悪いジョークさ、俺たち、まだ生きてるんだからな

「25歳まで生きられない〜まだ生きているんだからな」のくだりは、Kanye Westの1stアルバムの1曲目"We Don't Care"から引用されています。これは、黒人のコミュニティでは、ギャング活動やドラッグ、犯罪に巻き込まれて、25歳までに命を落とすことが多いということが歌われています。

その中で、自分が33歳まで生き延びたことに感謝しているのです。

「25歳を超えて、33歳まで生き延びた」というのは、一人の人間としても勿論ですし、ここでは「ミュージシャンとして」という意味も大いに含まれていると想像されます。それが、後の若手ラッパーたちへの助言に繋がっていきます。

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