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ドレイク 「友だち?いないけど?カニエ?会う気ないけど?」を読む。(和訳:Drake - "No Friends In The Industry")

written by @raq_reezy

こんばんは。

カニエの『DONDA』ドレイクの『Certified Lover Boy』と注目リリースが続いていますね。皆様はどちら推しでしょう? ぜひコメントやツイートしてくださいね。

さて、先週はカニエの『DONDA』から解読したので、今週はドレイクの『Certified Lover Boy』から「No Friends In The Industry」を解読していきたいと思います。

「業界には友だちがいない」というコミュ障っぽいタイトルの曲ですが、「兄弟のような仲間はいる」ということで、コミュ障ソングではありませんでした(笑)。

では、どのような内容なのでしょうか。さっそく見ていきましょう。

今回解読する曲
Drake - "No Friends In The Industry"
Produced by Vinylz, Nik D & OZ

コーラス

No friends in the industry
My brothers been my brothers, man, you niggas ain't no kin to me, a fact (Woah)
I was known for snappin' when I chat before the app
Stood on everything I said and never took it back (Woah)

和訳:
業界には友だちがいない
俺の兄弟はずっと兄弟、お前らは親族じゃねえんだよ、それが事実
俺が話すとき、チャットアプリが存在するよりも前からキレッキレ
俺はすべて有限実行してきた、吐いた唾は飲まない

【解読】

*ドレイクは「友だち」という距離感の人間はいない、兄弟みたいに仲がいい人たちか、それ以外かということでしょう。

*「Snap」とは「キレている」といった意味のスラングです。ここではアプリに言及していますが「スナップチャット」のことでしょう。つまり「スナップチャットが登場する前から、俺はチャットするときはスナップ(キレッキレ)だぜ」という言葉遊びです。

No friends in the industry
I had to draw the line between my brothers and my enemies, a fact
Niggas love to start the beef, don't wanna keep it rap
Yeah, he hit us up and now we owe you something back

和訳:
業界には友だちがいない
俺の兄弟たちと敵の間には一線を引かなきゃいけなかった、それが事実
みんなビーフを始めるのが大好き、ラップで終わらせるとかうんざり
あいつは俺たちを攻撃してきた、そろそろ借りを返さないとな

【解読】

*ドレイクは、ミーク・ミルと数曲を作ったあとに、ミーク・ミルから「ドレイクはゴーストライターを使っている」とツイッターで煽られてビーフになったり(和解済み)、カニエたちがアルバムを製作しているスタジオに遊びに行ったあとに、カニエたちからディス曲を出されたりと、「友だち」だと思っていた人たちとのビーフがたびたび発生しました。その結果、「友だち」という距離感はもうなくして、兄弟のような仲間か敵かの二択に線引きしなければいけなくなったということでしょう。

*ビーフやディスをあくまでもラップという音楽上だけのものと考える人たちに対して、ドレイクは警鐘を鳴らしています。プッシャー・Tやカニエらからのディスに対しても、最初はアンサーを返していましたが、今は本気で距離を取っている模様

1バース目

See, I was young angel but these niggas turned me evil
Yeah, I know I know you, but you really ain't my people
Yeah, I heard some people say they know 'em as my equal
Truth be told, I son these niggas, girl, I don't compete with 'em

和訳:
いいか、俺は若い天使だったけれど、こいつらが俺を悪魔に変えた
そうさ、俺はお前を知ってはいるけれど、お前は俺の仲間ではねえだろ
そうさ、俺と同等に、俺の仲間たちと仲がいいって奴らの話を聞いた
真実を言わせてもらうなら、俺は仲間たちを息子だと思ってる
比べ物にならないってこと

【解読】

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