【前編】韓国でバイト(たぶん)クビになった

こんにちは。家から出なさすぎて万歩計が2000もいかないさそです。
プライベート(?)のXアカウントではさそ(昔はさそり)を名乗っていますが、もう一方のお仕事アカウントではお茶を名乗っているため、混乱する方もいるかもしれませんが、どっちも正解です。

さて、私が昨年の10月から大韓民国・ソウルでアルバイトをしています。1月にバイトを死ぬ気で覚えて、ようやく「とりあえず何でもできる人」くらいにはなったのですが、このたびまさかのクビ(たぶん)になりました。

なんでだと思いますか?


私が聞きたいです。私もわかりません。

「バイトでクビになる」というワードって、個人的には日本ではあまり聞かない気がします。

こんな機会もなかなかないと思うので、まさかの戦力外通告(たぶん)までに至る経緯をここに記そうと思います。

でも、結論からいうと「理由はわからない」です。

はにゃ?


どんなお店?

私が勤めていたお店は、ソウル市のビジネス街にある日本食レストランです。私はそこでホールバイトをしていました。

勤務時間が4時間、土日祝休みという、ダブルワーク前提の私にはぴったりの条件。まかないもおいしいし、一緒に働くホールバイトはみんな日本人。時給は急募なこともあり、ほかの韓国人よりも高い時給をもらっていました。

初めての海外バイトにしては上出来な選択だったと思います。

私はこのお店で4ヶ月間、だいたい週2ペースで働きました。

主戦力バイト生がクビ(?)になる

10月から勤務を開始し、少しずつ仕事に慣れてきたあるときのことです。
私は自宅で寝る準備をしていました。22時前くらいでしたね。

なにげなくスマホを開くと、バイト生+店長+社長のグループでなにやら争いが起きているではありませんか。構図はあるバイト生一人+店長の一騎打ちです。

詳細な内容の説明は避けますが、店長が「もうあなたは来週から来ないでください」と貫き、そのままバイト生はやめることに。

正直、店長とバイト生の信頼関係ができてないことによるトラブルだったと思います。たしかにバイト生も若くて世間がわからなかったかもしれないけど、あんた大人げないよ。そう思いました。

やめたバイト生は忙しいランチタイムの主戦力であったため、私たちは次の週から今までやってこなかった難関業務「レジ打ち」に打ち込むことになります。

難関業務「レジ打ち」に励む

1月に入り、私たちは主戦力の穴を埋めるため本格的に難関業務「レジ打ち」に励みました。レジ打ちがなぜ難しいかというと…

  • 支払い方法が多い(カード、××ペイ、銀行口座へ直接送金等)

  • 一人ひとり計算、複数テーブルをまとめて計算など操作が複雑

  • 韓国語のコミュニケーションが必要

  • キオスク(POS)上の文字の意味がわからん

なんでもそうですけど、慣れるまでが大変なんですよね。
ビジネス街のランチタイムってみんな基本急いでいるし、入店するタイミングが同じならお会計するタイミングも同じなんです。
なので、ご飯を食べ終わったサラリーマンたちは一斉に立ち、一斉にレジへ並びます。

これ、最初のうちはけっこうプレッシャーなんです。

韓国の食事、とくに平日の昼食は「部署のみんなで」「チーム全員で」というように集団で食べに行く文化なんです。だから12人でわらわらとやって来て、4テーブルを使う、みたいなこともざらにあります。

そのお会計をすべて、チーム長みたいな人が「一回で」と計算することもあれば、「いいよいいよ!それぞれ払おうよ!」みたいなやりとりが発生することもあります。日本もそうですよね。

そこで出てくる言葉が
「カッチ へジュセヨ(全員分まとめて払います)」
「カッチャ へジュセヨ(各自払います)」
どう考えても似てるだろ!!!!!!!!!

カッチャといわれたのにカッチ計算しちゃったこと数しれず。
そのキャンセルも面倒くさいし、なんか10人くらいレジに並んでるし、うわー!!!みたいになるのが最難関の「レジ業務」でした。

でも、慣れてくればこちらから聞き返したりもできるようになります。
「1回でいいべ?」
「それぞれってことかえ?」
これが聞けるようになってだいぶ楽になりました。

そんなこんなで、1月で私は「とりあえずなんでもできる人」に成り上がりました。よっしゃ!

また一人クビになる

私がレジ打ちに打ち込んでいる間、実はバイト生が一人クビになっています。
理由は「なにもしない」

店長も見かねていたようで、クビにするよって言っていたみたいです。
ただ、私も初めて知ったんですけど、クビってある日突然「おまえはクビだ!」と言ってくれるわけではないんですよね。シフトをだんだん減らされ、次第に働けなくなって、本人からやめるという申告を待つ、みたいなのが一般的なようで。

日本もそうらしいですが、韓国も同じみたいです。

その人はシフトに入れなくなってわりと早めに自己申告でやめていきました。

自分がシフトに入れなくなる

ある程度仕事ができるようになり、これからも頑張るぞ!と思っていた矢先でした。
私たちのお店では、シフトの提出は週ごとで、カカオトークのグループチャット上に提出→社長か店長がシフト作成→グルチャに送信されるという仕組みでした。

私はいつもどおり来週分のシフトを出したのに、いざ完成されたシフトを見てみると私の名前がひとつもありません。
なんなら、毎日3人ずつで組まれていたシフトが2人ずつに減っています。そのことについてなんの説明もありません。

私は説明くらいしろよと思い、それとなくグルチャに「これからは2人で回すことにしたんですか?」と聞きました。そしたら、「はい、これからは2人で回すことに決めました」と返ってきました。

いや、こっちが聞きたいのは理由だわと思いましたが、そこはとりあえず黙っておきました。

でも、なんかおかしいぞ。
「なんで私がシフトに入ってないんだろう?」

なんとなくいやな予感がしました。
(これはいわゆる、クビ通告の前触れ??)

私はその週の途中で日本に帰る予定があったため、納得はできたといえばできました。

ただ、帰国してからいきなりクビ→無職という流れは困るので、直接社長に問いただしました。

さそ「私が来週バイトに出られない理由ってありますか?」
社長「特に理由はないですよ。店長と相談して決めました。ただシフトの日付とか、その日(たぶん希望した日)にもっと働く方がいらっしゃるからです。」←よくわからない
さそ「そうなんですね。解雇されたのかと思いちょっと心配でした。私が少し長く日本に帰るので、そういう可能性もあるのだと思い。解雇ではないのですよね?」
社長「はい、そういうことではありません。」

そこで私は切り込みます。
さそ「ただ、いままで週2で入らせてもらってたので、今回みたいに一度も入れないとここでのバイトは難しいです。あまり入れないようでしたらやめることも考えています」
社長「わかりました。店長と話し合ってみます」

そして数日後、連絡がきました。
社長「ホールアルバイトをたくさん雇うのが難しくなり、週2固定は厳しくなっています。もし必要なら別なバイトを探してもいいと思います」
たしかにこの付近で別のバイト生に「最近別のお店の売上が悪いから、ホールバイトを少なくするしかないんだよ」と漏らしていたそうです。
さそ「わかりました。とりあえずすぐにはここをやめず、バイトを探してみます。やめることになったらまた連絡しますね」
<返信なし>

この文章を日本に帰る直前、空港でバチバチと打ち込んで飛行機に乗りました。
内心、バイト探しめんどくさいなーと思っていましたが、日本に帰ったら「日本だ!ご飯美味しい!最高!ハッピーハッピーハッピー!!」という気持ちが勝ち、バイトについてなにも考えることなく時が経ちました。

つかれたので、また後日書きます〜

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