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ワンダウンの姿勢

今回はキャリア支援や指導におけるワンダウンの姿勢について書いてみます。

ワンダウンの姿勢・ワンダウンポジションはカウンセリング技法の一つで、相談者より一段下の立場をとることで、「貴方のことを知りたいので教えてもらえますか?」という関りです。

日常やビジネスでも
私は30代前半に接した上司がこの姿勢で、部下も「さん」づけで呼び、常に「ワンダウン」で素敵だな、話しやすいな、仕事しやすいな、モチベーション上がるな、と思って自分も自然に真似をしてました。
部下対して、調査と報告を求める際に「調べて報告して」なのか「調べて教えてくれますか」なのか、少しの違いで主体性もモチベーションもかなり差が出ますよね。
親子関係でも使えると良いみたいですが、残念ながら私はそこまで到達できてないです。

技能士を目指す方ならなおさら
私は1級技能士に挑戦する際に「指導」というキーワードを勘違いして、無意識に一段上になっていました。これはマウントを取るというものではなく、指導者が意識してワンダウンで支持的な位置にいないと、多くの事例相談者は無意識に自分を下に置きますから、指導者側が意識してようやくフラットになるくらいではないかと思います。
ワンダウンと支持的機能を体現するのは研鑽が要りますが、意識するとそれまで見えなかった事例相談者の枠組みが感じ取れるようになり、事例相談者の歩幅で方策を考えられるようになります。

2級技能士では、学生であったり、若手であったり、自分が経験したことだったり、知識見識がある事例だったり、無意識に一段上の立場になってしまいがちなケースがあります。
また、よかれと思って「困っている人を助けてあげたい」と思う気持ちはどうでしょうか。救いを求めている人と救いの手を差し伸べる人という関係になるとキャリアコンサルタントが一段上になっていますよね。
助けてあげるより「あなたのことを教えてください」という関りが出来ることが2級技能士、そして1級技能士には必要ですね。

と言って、私も意識していないとついつい。。。になりますので、日常的もワンダウンを意識してみます。




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