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理解を示す自己理解支援

皆さん相談者の自己理解支援って何を思いつきます?

VRTやジョブカードなどのツール、ナラティブアプローチや基本的傾聴の連鎖などいろいろな理論、知っていること、使っていることはあると思います。悩みや迷い、感情、やりがいやキャリアビジョンを問いかけることもあるでしょうし、CDAだと経験の再現だったりしますよね。

関係構築からの自己理解支援

私が自己理解支援でなにより大事にしているのは相談者を理解しようとすることです。下手でも意識して関われば自己理解は深まると信じてやってます。
それって関係構築じゃない???いやいや関係構築と問題把握はシームレスですから、そのまま深く相談者の理解に意識を向け続けると、相談者自身の自己理解も深まり、いろんな問題も見えてきます。
国分康孝先生のコーヒーカップ方式の真ん中に「リレーション 問題の核心をつかむ」とわざわざ2つ書かれているのは、リレーションの深まりこそ自己理解支援であり問題把握なのだと私は考えてます。
相談者が熱くてちょっとほろ苦いかもしれないコーヒーをじっくり味わって飲み干しすまで、急かさず一緒に味わえるキャリアコンサルタントでありたいですね。

支援効果の無い残念な話
少し前のことですが、知人がとあるところで予約してキャリアカウンセリングを受けた様子を共有してくれたのですが、「ふんふんと心ない相槌だけされて聴いてもらっている気がしなかった。」「途中で話したくなくなって、あげく紙を渡されて次回までに書いてくるように言われた。」「紙かよ!もう行かない。」というとても残念で話しでした。
対応したキャリアコンサルタントは傾聴してジョブカードを提案したのだと推察しますが、なぜこんな結果になったのでしょうか。
キャリアコンサルタントが相談者を理解しようとしていることが残念ながら相談者には伝わってないですよね、共感を示せてなかったのかな、、折角時間をとって相談に行かれたのに、キャリアコンサルティングを受けてみたらと勧めた私にとっても残念で悲しい話しです。
知識があって、有益なツールを提供しても、相談者を理解しようとする姿勢が伝わらないと台無しです。そこは上手い下手ではないと思うのです。

国家資格キャリアコンサルタントを目指す方へ
3月の試験が近づいてきましたね。
私は模範ロープレをやることも多いのですが、多くの場合「伝え返しでいいんだ」と言われます。そうなんですよ。
相談者を理解することに意識を向けて、最初はオオム返しでもいいですよ。練習していくと、徐々に相談者の感情や思考が感じ取れるようになっていきますので、その感覚を養って下さい。
その先に合格があります!頑張って!!

1級キャリアコンサルティング技能士 河口忠夫
https://rapport-yamaguchi.jimdosite.com/

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