GT-Roller F3.2 + eRemoteの最低負荷機能の検証

●はじめに
 皆さんZwiftでレースを走っていますか?
 筆者のZwift環境は、Growtac製のGT Roller Flex3(現行F3.2)とePowerでレースを走っています。しかしながら、レース中下り勾配に差し掛かると一気に負荷が抜けてしまい、ケイデンスを爆上げ(110rpm上)しないと全く追いつけない状態となっていました。ところが、2020/06/05付の機能アップデートにより下り勾配~平坦でも最低限掛けられる負荷を設定できるようになりました。ただし、設定は0~100%の範囲での設定になりイマイチどこに合わせていいか悩みました。
 そこで、レースの下りで置いて行かれない程度の負荷はどの辺が適当なのか検証しました。

●いいから結果だけ教えろ

・Zwift内設定の勾配再現度:最大
・GT-eRemoteの負荷再現度:70%
・最低負荷設定:30-35%
上記条件だと、-2~-3%の勾配でギア52-19/95rpm-約3.5w/kgで踏める設定になりました。レースで使うのであれば、この辺がちょうどよいんじゃないかと思われます。  「いや!俺は下りでも4-5倍以上で踏みたいんや!」って人でも更にギアをかければ十分だと思います。

●以降検証の細かい話
・機材&検証条件に関して
 
Zwift内のバイクに関しては、前走者のドラフティングにより負荷が変動してしまうのでTTバイクを使用しました。(Cube Aerium)
 また、実際のローラーに使用したバイクのギアは52-19 (ローギアから5枚目)で固定し、ケイデンスも検証区間は95rpmでなるべく固定しています。

その他更に細かい条件は↓
GT-eBoxのバージョン:4.040 ※今後のバージョンアップで負荷の見直しがあったら変わるかも。
タイヤ:シュワルベ インサイダー 23c - 8気圧
外部パワーメーター:パイオニア左クランク
パワーメーター連動機能:off
Zwift内勾配設定:最大
eRemote 負荷再現度:70%
バイク重量設定:7.7kg
ライダー体重:72kg

・負荷を検証した場所
 
検証の場所は、Watopia-Volcano flat最終スプリントの下り区間で検証しました。
ここのトンネルから↓

ここの、ゴールまで残り300m地点までです。↓

●データの取り方

 検証データは、前記の区間で最低負荷設定毎に5本走行してその時のワット数を平均化しました。検証は最低負荷設定0%をベースにして、20%ずつ上げていきました。次の項で述べますが、最大でも60%あれば十分そうな結果が得られました。決して80%、100%だるいなあと思ったわけではありません。

●結果を眺める
 各結果をグラフにまとめると以下のようになりました。最低負荷0%だと1.7w/kg、60%負荷だと約5w/kgで踏めそうです。

●まとめ
 
今回の結果では、普通にZwiftレースの下りで置いて行かれない程度であれば30-35%程度に設定すると良さそうです。ただし、Zwift内の勾配負荷やeRemote側の負荷再現度に関しては、今回固定条件で検証したのでもっと突き詰める場合はこの辺りも考慮に入れないとダメでしょう。上り負荷などは・・・気が向いたら検証します。

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