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バスで揺られ6時間。はじめての庭のマンゴー収穫|友達の実家に行ってみた(1)チャイヤプーム県

タイイサーン地方チャイヤプーム
友達の実家に行ってみた ◇ チャイヤプーム編 1 / 2 / 3 / 4

「来週ちょっと実家に帰るんだけど、一緒に行かない?」
チャイヤプーム県จังหวัดชัยภูมิにある友達の実家へ行くことになった。

友達のアパートの前で待ち合わせ、タクシーでバスターミナルに移動する。この時初めてバスで行くことを知った。「3時間で着くからすぐだよ」と言われ、頭の中で4〜5時間と変換する。東南アジアの車移動は色々なことが起こる。

久しぶりのバス移動

チャイヤプーン県จังหวัดชัยภูมิ、到着

大雨、交通事故、大渋滞、6時間かけて到着した。やはり一筋縄ではいかない。

車でしか行けない街。降り立ちイサーン東北を感じる

 ー 初めての地に降り立つ瞬間はいつも心がときめく。
”空港や鉄道の駅がないため外国人には聞きなれない県かもしれない” という紹介に、友達には申し訳なく思いつつうなずいてしまった。

バスを降りると イサーン地方のロット・サムロー

バンコクから約350km東に位置するチャイヤプーン県は、イサーン東北地方随一の森林豊かな県としてタイ人に広く知られている。かつては関所として栄えた長い歴史を持ち、ロッブリー県、ペッチャブーン県、コーンケーン県、ナコンラーチャシマー県と隣接している。

家に着き、庭へ向かう

迎えに来てくれた友達のお母さんにワイ合掌(ไหว้)をし挨拶を済ませる。
タイの合掌は腕を張らない。脇をしめ、鼻の位置で手を合わせて、少し頭を下げる。

 ー このタイの挨拶ワイ合掌(ไหว้)、慣れないうちは少し難しいかもしれない。相手によってワイのタイミングや手の位置が変わる。状況によってはワイを返さないこともある。(お店やホテルの従業員がワイをしてくれることがあっても、こちらから先にワイをすることはないしワイを返すこともほとんどない)ー

友達の家にはとても広い庭があった(庭)

車窓から見えるソムタム屋、聞こえるイサーン音楽、井戸端会議をするおじさん達、庭に飼われた犬。見慣れない景色に心が浮き立つ。

家に着くと2匹の犬が出迎えてくれた。バンコクの都市部を除いてよくみられる番犬。人間との関係性は日本で言う"ペット"より少しドライかもしれない。彼らは家主と一緒に敷地入った私に全力で尻尾を振ってくれた。

マナオ(มะนาว)ライム(庭)

荷物を1階に置くと同時に「庭を見に行こう!」と誘われた。とても広い庭にはライム、ジャックフルーツ、マンゴー、バナナ…様々な果物が植えてある。

庭に果物はタイ庭あるあるではないだろうか。以前伺った友達のおばさん宅やホストファミリーの親戚宅にも様々な果物が植えてあり、季節になると収穫して食べると言っていた。

カヌン(ขนุน)ジャックフルーツ(庭)

「自分で採ったマンゴーは美味しいか?」

庭を見て回っていたら、友達のお父さんがマンゴー収穫の道具を持ってやってきた。もちろん私からワイ合掌(ไหว้)をし挨拶をする。
「マンゴーは採ったことあるか?」「これで採るんだぞ」と目の前でマンゴーを採って見せてくれた。そして「やってみるんだ」と少しぶっきらぼうに渡される。

この道具を使ってマンゴーを採る(庭)
マンゴー収穫中(庭)

マンゴーの実は木の高いところにあるため、3~4mある棒を操り先端のバスケットにマンゴーを入れてもぎ取る。初めての収穫、全くうまくいかない。友達に手本を見せてもらったり、お父さんの指示に従いながら1つ2つと採ることができた。

コツを掴むと簡単に採れることが分かった。が、「バンコクに持って帰りなさい」が待っている気がして2つ程度でやめておいた。(つい先日、実家のマンゴーが友達のアパートメントに送られてきたので4つほど貰ったばかりだった)

自分で採ったマンゴーを自分でむく(庭)

「さっき採ったマンゴーは自分で皮を剥いて食べてみなさい」と再びお手本を見せるお父さん。ナイフとピーラーが一体化した道具に慣れず少し手こずる。
お腹が減っていなかったので、自分の食べる分だけ切り取って食べてみた。

「自分で採ったマンゴーは美味しいか?」

お父さんの顔は嬉しそうだった。「美味しいけど、酸っぱいですね」と答える。「ワハハハハ、青マンゴーだからな」と笑われた。

タイでは熟したマンゴーも熟す前のマンゴーも食べる。青マンゴーの方が食べられていると言っても過言ではな程ポピュラーな食べ物だ。ナンプラーに砂糖を混ぜ干しエビなどを入れたナンプラー・ワーンนำ้ปลาหวานや砂糖、塩、唐辛子を混ぜたプリック・クルアพริกเกลือを付けてポリポリ食べ始めると止まらない。私もその魅力に取りつかれた一人だ。

広々とした一軒家

お父さんは今からお寺の祭りの設営に行くと言っていた。
私たちは暑いから涼もうか、と家に戻る。クーラーの効いた部屋で友達とお母さんとお喋りをしながらのんびり過ごす。タイルの床がひんやりして心地良い。時々ここの飼い猫が様子を見にやってくるので、挨拶をしておいた。

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