日記20200605(二日酔い)

二日酔いだ。金曜日だから、家族で居酒屋に行って、帰宅後も飲んだ。妻が「レモンサワー飲み比べしよう」と何本も買っていて、2人でコップに分けながら飲んだら、自分がどれくらい飲んでるのか覚えられなくて、つい飲み過ぎてしまった。
眼窩が重い。左右のこめかみから頭蓋骨に沿ったアーチが崩れかけている。

小田嶋隆『上を向いてアルコール』では、アルコール中毒になるのに理由は要らないと書いてあった気がする。なんとなく飲みはじめ、なんとなく飲みつづけ、気がついたら四六時中飲んでるのがアルコール中毒だと。だから、アル中になった原因を探してもしょうがなく、ただ毎日やめつづけるしかない、というようなことが書いてあった気がする。定かではない。
僕があの本で覚えてるのは、アルコールのある生活に慣れると、アルコール無しではすべてが味気なく感じてしまう、というところ。趣味のサッカー観戦も、酒を片手にしないとなんだか楽しくない、といっていた。アル中が、アルコールをやめると、3LDKの家が2LDKになったような心地がするとも書いてあった気がする。ふつうに暮せはするのだけれど、その暮しには「あるのにない」ことにされている領域があって、つねに気がかりだ。その領域=部屋のことが気になる生活は、なんだか味気ないと言っていた。いちどアル中になってしまった人間は、余生が味気なくなるのだ。

と、ここまで書いて頭痛に耐えられず、二度寝してしまった。今、14時。だいぶ調子は良くなった。アーチは崩れなかった。しかし、酒で1日が潰れるのはほんとうにもったいない。

酒をいつも傍らにある人生を過ごしてしまうと、何をするにも酒なしでは、味気なくなるらしい。それ自体は構いやしないのだが、しかし、酒の反動で今日のように時間が溶けていくのはほんとうに惜しい。ので、やっぱり酒をやめたい。

っつって遅めの昼食を買いに外出しようと妻に「なにか飯以外に買ってくるのある?」と聞いたら、「ビール!」とこたえた。
最近は娘も「ビール」と上手に言えるようになりました。

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