オムライスには好みしかない。

今日はオムライスを作って食べました。

妻に「オムライス上手だね」と言われたので、「オムライス作るのに上手下手はないんだよ。オムライスには好みしかない」と答えた。自分で言いながらこれはなかなか的を射ているな、と感心してしまった。
オムライスは作るのが難しい食べ物じゃない。自分が食べたい好みのオムライスを作ればいい。それだけなのだ。

「オム」部分にしぼっても、大まかに言って3つに好みがわかれるのではないか。半熟とろとろ、メレンゲふわふわ、カチカチ薄っぺら。
たまごにかけるのはケチャップとデミグラスソースどっちか?なんてのも論争の的になる。

僕はやっぱりケチャップライスの上にしっかり火を通した薄っぺらいたまごを乗っけて、ケチャップぶっかけたやつが好き。ケチャップライスには胡椒がたっぷり効いててほしいし、玉ねぎがクタッと入ってると嬉しい。もちろんチキンが入ってたらベスト。
この僕にとってのベストオムライスは、前に住んでいた町の中華屋さんが出してくれていた。
学芸大学駅・東口からすぐの「二葉」にそのオムライスはある。この店はとんねるずがやっている「きたなトラン」でも紹介された。番組ではタンメンが星3つ獲得したらしい。ワンタンの入ったやつが個人的に好き。
「町の中華屋が出すオムライス」といえば伝わるフィーリングがあると思う。あの大味なオムライスがやっぱり好き。中華スープに合うオムライスが至高なのだ。

でも自宅でやるときはミックスベジタブル使っちゃうし、なぜか自分の舌に媚びてしまってたまごの片面を半熟にしてしまうのだ。半熟部分は内側にして、目に見える外は焼き目がつくかつかないかくらいにしてしまう。自分の媚びを自分に対して隠してしまう。情けない。

いちど、渋谷のとある店でメレンゲたっぷりのオムライスを食べたことがあるのだけれど、あれは本当にゲロ食ってる気持ちになっちゃって、半分以上残してしまった。あんなものはオムライスとは認めない、と当時は憤ったものだ。しかしいまは「オムライスには好みがあるだけ」と達観したので、ああいうのがいても良いんじゃないの、と思える。
自分の好みを先鋭化させることだけに、まい進すればいい。

次のオムライスを作るために投げ銭にしました。よろしくお願いいたします。

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