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信者集団の最適サイズは…【宗教の起源⑪第四章①】

こんにちは、らるです。

今日も、宗教の起源の紹介を
していきます。

今日紹介する第四章は
ダンバーさんの研究の代表的なものである
ダンバー数が出てくるお話です。


まず、宗教集団に属する人の満足感には
3つの側面があると言います。

感情、目的意識、社会的側面
この3つです。

いずれも信仰心の強さと
相関関係があります。

信仰心が強いと
所属教会に対して満足し
さらに、自分の人生に対しての
満足感もアップ
します。

ただ、実はこの効果は
信者集団が大きくなると
弱くなってしまう
んです。


実際、集団の大きさと
教会への寄付額、礼拝への出席率

関係を調査した結果では

いずれも、規模が大きくなるほど下がる
という結果が出ています。

この理由としては、
規模が大きくなってくると
対外的な布教活動に目が向くようになり
信者集団への投資が減る
から
なのだそうです。

大きくなりすぎるとだめ…ということで
では、最適な規模はどのくらいかと言えば
150人なんです。

この150という数字がダンバー数です。


なぜ、150人が最適か?

この150人という数字は
社会脳仮説から導かれるものです。

実は、類人猿において
その種が作る社会集団の大きさは
脳の大きさに比例する

という研究結果が出ています。

人間の群れの大きさも
長らくこの150人程度だったんです。

(社会脳仮説については
以前にもnoteを書いています)

これ以上大きな集団をつくるには
新たな運営体制の導入が
必要になってくる
んです。


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