今週のTwitterでオモロかったこと（2021.08.15-21）
僕の友人が、とある芸能人にTwitter上で引用RTされて……
芸人にも、オモロイのとオモンナいのがいます。
— ブラマヨ吉田 (@bmyoshida) August 18, 2021
医師にもヤブ医者と名医がいますね。
上田先生は、500人以上コロナ患者を診てくれた長尾先生が間違えてると言ってますか？
上田先生は、コロナ患者を何人診てくれたのか、教えてもらっていいですか？ https://t.co/8KmjCZTGJc
それに対してお医者さんたちが一斉に「診療した人数は問題じゃないよ！」とレスした後に………
我々の業界では使い古された言葉ですが、何十年作っててもまずいラーメン屋はまずいままです。間違った診療を延々と続ける医者はCOVID、その他の疾患関わらずよくいます。というわけで見た患者の数は根拠になりません。 https://t.co/hwggy0mzg4
— 岩田健太郎 Kentaro Iwata (@georgebest1969) August 20, 2021
これは本当によくない間違ったロジック👶
— 峰 宗太郎 (@minesoh) August 18, 2021
「沢山診た／診ている」の質にもよりますし、医学的に正しいかはほぼ関係ない（言葉を借りるならヤブ医者でもいくらでも診られる）。
そして医療・健康情報について専門家でも何でもない人が情報提供して害悪になることを問われているのに、全く答えていない。 https://t.co/qCEmyaLGIu
「多くの患者を診た、だから一番の治療を知っている」という前提は成り立ちません。薬が「効く」か「効かない」か知るためには科学的な検証が必要です。「一人の医者の経験」はあまり意味はなく、多くの場合質の高い「ランダム化比較試験」が必要となります。名医は、自分の経験だけを頼りにしません。 https://t.co/bS0qyjsDuF
— 安川康介@米国内科専門医 (@kosuke_yasukawa) August 18, 2021
まさにその後に。
過去1年間の全国75私立医大/分院でのコロナ入院数で慈恵がトップ。でも通常医療はほぼ維持、コロナに直接関与しているごく一部の医師/NS以外に疲弊感もない。コロナを受入れている病院は都内650病院中わずか75(11%)。医療オールジャパン体制を構築する為に医療者が優先的にワクチン接種を受けたはず。 pic.twitter.com/8ACyvn93y7
— 大木隆生 Takao Ohki, MD (@Ohki_TakaoMD) August 18, 2021
「沢山診るのはいいことだ！」
と、数を誇る大木キョージュが出てきて、のけぞったのでありました。まぁ文脈はぜんぜん違うけどね。そのグラフどこ由来やねん。
「ハイキングで出会ったドイツ人」が、超新星「通訳のアブドラ」に駆逐されつつあるように、 #縦軸おじさん が、遅れてきたルーキー「横軸キョージュ 」に抜き去られる様を今週の我々は目撃したのでありました。
個人的感想:
1. あるセッティングにおける特定の疾患の経験症例数Xは、ある程度の数値までは「そのセッティングにおける当該医師の臨床力Y」と正の相関を示す。
1-1. Y=A√X〔0<X<B〕みたいなカーブになるはず。割とすぐサチる。
1-2. それが更に増える〔XがB以上になる〕と、臨床力は落ちる。例えば「関節リウマチ 10,000例の経験」とか言ってる医者からは一定の距離を置いたほうがいいし、患者だったらダッシュで逃げる〔ことをお勧めする〕
2. ブラマヨの吉田氏に批判的〔and/or 攻撃的〕引用RTをつけている人たちをレトロスペクティブに「いわゆる医クラ」と再定義したらいいと思う。
2-1. こっちが負ける要素のないSNSの喧嘩で居丈高になってるけれど、それがTwitter世間様に #そういうところやぞ と思われているはず。
まぁ正直ブラマヨ吉田みたいな典型的無知で頑固な一般人をいかに懐柔できるかが将来必要な能力だな。
— チル兄 (@mania_doctor) August 20, 2021
リプ欄とか引用リツイートとか医療従事者がひたすら理詰めしてるけどそれじゃ意味ないんよ、日本に住んでる大半の人間は日常会話すらままならないってことを再確認しなきゃならない。
以上、今週のTwitter感想戦おしまい。
皆様良い週末を。
いただいたサポートで麦茶とか飲みます。