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杉戸町新庁舎整備note No1

〇杉戸町役場庁舎の現状

昭和38年に竣工した杉戸町役場本庁舎は築60年を迎えます。
杉戸町では人口増加や行政需要拡大に合わせて、庁舎の建替えではなく、敷地内での新庁舎の増築と既存庁舎の耐震補強、大規模改修により対応してきました。
※一部の行政機能は敷地外に庁舎を建てています(保健センター、環境センター、上下水道課)。

現在、執務室のある庁舎としては敷地内に①本庁舎(S38年築)、②第1庁舎(S51年築)、③第2庁舎(平成4年築)、④第3庁舎(平成12年築)、⑤文書保存庫(S63年築)の5棟と防災倉庫などが4棟あります。

本庁舎は旧耐震基準※の建物で阪神淡路大震災を受けて実施した、耐震診断で強度不足となり、平成12年には耐震補強工事と大規模改修を実施しました。
つまり旧耐震基準では震度5強程度の揺れでは倒壊しないけど、震度7では倒壊する可能性があります。新耐震基準※では震度5強程度では軽微なひび割れ、震度6~7程度でも倒壊しない基準となります。

※旧耐震基準とは
旧耐震基準は、震度5強程度の揺れでも建物が倒壊せず、破損したとしても補修することで生活が可能な構造基準として設定されている。 技術的には、建物自重の20%の地震力を加えた場合に、構造部材に生じる応力が構造材料の許容応用力以下であるかどうかで判断される。

※新耐震基準とは
1981年(昭和56年)6月1日から施行された耐震基準は「新耐震基準」と呼ばれ、2022年時点でも変わらず適用されています。 新耐震基準では、震度6強~7程度の揺れでも家屋が倒壊・崩壊しないことを基準としており、これまでよりも耐震性に関する規定は厳格化されています。

第1庁舎についても旧耐震基準たったことから耐震診断を行った結果、強度不足はなかったのですが、破損が大きくならないように腰壁へのスリット工事などを行いました。

本庁舎、第1庁舎、第2庁舎、第3庁舎は渡り廊下で行き来できるようにしてありますが、複数の課に用事がある場合には建物内の横移動が必要であったり、通路も幅1.8m確保されていない、EVが第3庁舎に一か所しかないなどバリアフリーやユニバーサルデザインへの配慮やワンストップサービスの対応などができない状況です。

エアコンやトイレなどの設備などついては老朽化により順次更新、改修を行ってきましたが、建物の基礎ないにある排水管など更新できていない設備もあるため、お隣の久喜市庁舎でトイレが使用できない状況も他人事ではありません。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2b9cf50b58da7ccec83315890f554dc1e5f509f3

〇上位計画の位置づけ

様々な課題もあることから、杉戸町の庁舎については、総合振興計画や公共施設等総合管理計画にも位置づけがあります。

第6次杉戸町総合振興計画

122ページ 第3部 基本計画
未来像8 信頼される行政運営を推進するまち
施策34 アセットマネジメントの推進
多くの町民が利用し様々な行政サービスの提供や災害時の対応などを担う役場庁舎について、必要な機能や規模について検討し、建物の更新計画を策定します。 役場庁舎更新計画の策定
https://www.town.sugito.lg.jp/cms/index4019.html

杉戸町公共施設等総合管理計画

85ページ 8行政系施設
杉戸町役場は行政サービスの提供のほか、議会機能・防災機能などを備え、町民の暮らしに必要な手続きや相談窓口を備えています。
課題
・耐震基準を満たしているものの、建築から本庁舎は55年以上、第1庁舎は40年以上が経過し老朽化が進んでいること、バリアフリー対策や省エネ対策が進んでいないこと、庁舎が複数の棟に分散され来庁者へのワンストップサービスなど利便性の面で課題があります。
・建物の躯体や設備等を良好な状態で維持していくための改修費用をはじめ、バリアフリー化、省エネルギー化等の費用を考慮するとともに、他の行政機能の集約化や複合化についても検討した上で、建替えの検討が必要です。
・保守管理業務等の委託契約について、個別契約方式から包括管理形式への検討が必要です。
基本的な考え方
・役場庁舎は庁舎建替えの計画を策定し、庁舎の更新及び他の公共施設との集約化・複合化の検討を行います。
https://www.town.sugito.lg.jp/cms/index3892.html

これら上位計画の位置づけを踏まえ、令和4年度から新庁舎整備基本構想の策定を進めています。

https://www.town.sugito.lg.jp/cms/index3905.html

続きは6月ごろ更新予定!

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