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『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ 2』レビュー

②表紙

『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ 2』
小川一水(著)

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それに乗るためには、必ず、もうひとりの相手がいる―――華やかな舶用正装デッキドレスを身にまとい、彼我のすべてを預け預かり、ともに深淵をのぞいてもよいと、固く誓える相手が。

↑これは一巻より。

の続きです。

主人公二人がめっちゃすてきで可愛くてかっこよくてサイコー。もう離れらんないっ!! ってことで、連続でいきます。
でもでも、①よりページ数多いけれど、でもでもでもでも、ああああー、読み終わっちゃったー。続き早くー!! と、既に禁断症状が出始めた『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』シリーズ、二巻目なのです。

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一巻目でとってもドラマチックにお互いの気持ちを確認しあった二人。当然、ラブラブモードへ移行するのです。が、心を通わせられたのもほんのつかの間、つらい運命が恋人たちを離れ離れに引き裂いてしまいます。
ダイオードは氏族船に囚われ、テラも半強制的に自族船へ、彼我の物理的距離は秒速数十キロで離れていき、連絡を取り合うことすら不可能な、絶望的状況になってしまいます。
でも、そんなときこそ試されるのが愛です。
お互いがお互いを求め、相手の状況もわからないまま、すれ違い覚悟でなりふり構わず相手のために動きます。めっちゃ燃えるシチュエーション。さらに萌えます。いやーん!(嬉しい悲鳴w)
運命と危機的状況と氏族のしがらみとあれやこれやに振り回される二人は、はたして無事に幸せになれるのでしょうか!?
ドキドキハラハラの第二幕。今回もばっちり楽しませてもらえました。はふぅ。つ、つづきはやくっ!!><

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さて、前回は駆け足で全体的な概要だけでしたが、今回はワタクシ的萌えポイントについてちょっとクドく書きますよ。(書かさせてください!w)

まず二人のこと。

テラさんことテラ・インターコンチネンタル・エンデヴァさん24歳♀。
高身長女子。細く、高く、やわらかく(いろいろちゃんと)大きい。
天才的な網打ちデコンパ(後述)であり。驚異的な形象的思惟的思考力の持ち主。その能力がありすぎたため、男どもからは扱いきれない女とされて一巻初期には自信喪失していたものの、ダイオードに認められてからは一転して能力を楽しく力強く使いこなす。
ふんわり、おっとり、善良。ちょっとぬけてるところもあるけれど意思は強いのです。

ダイさんことダイオードこと、本名は寛和石灯籠弦道カンナ イシドーロー ゲンド―さん18歳♀
小さめの身長、人形のような控えめボディ、銀の髪をもつ美少女。行動力と毒舌力と、そしてなにより超人的な宇宙船操舵スキルを持つ。女性でツイスタ(操舵手)になってはいけない社会なのだが、そんなタブーを跳ね返す意志と実力の持ち主。めっちゃ可愛いのに苛烈な毒舌のギャップが悪魔的にすてき♡
通名のダイオードは電子部品ではなくDIE-Over-Doseの略、女学生時代にヤバいクスリをオーバードーズして死にかけたのが由来だとか。

この凸凹コンビ…っていうと違いますね。でっかいほんわか&ちっさいピリ辛のペアが最高に良いのです♡

そして、彼女らをとりまくSF的ガジェットの設定たちもイカしてます。

礎柱船ピラーボート
宇宙空間~大気圏航行可能な、自重二十万トン超の船体のほぼすべてが全質量可換粘土AMCで作られた変形自在の漁船。最大推力は五十万トンを超えるモンスターボート。
全質量可換粘土AMCは、船体の構造体であり、推進剤でもある。
乗船した網打ちの精神脱圧デコンプレッション能力で、あらゆる姿と機能に変化する。

精神脱圧デコンプレッション=デコンプ能力
全質量可換粘土AMCを望む形に瞬時に変化させる能力。機能面も含めて、立体構造を正確に想像する必要がある。このデコンプ能力の弱いものが無理にデコンプを行うと、船体がバラバラになったりデコンプ酔いを起し、空間失調症バーティゴ状態になり大変危険。

昏魚ベッシュ
なぜか地球の魚に似た(理由はありますがナイショ)ガス惑星の大気圏を泳ぐ異星生物。他ではとれない様々な資材になる。全質量可換粘土AMCの原料でもあるらしい。


ガス惑星の周回軌道から大気圏に再突入リエントリした礎柱船ピラーボートを操り、昏魚ベッシュに網をかけて捕る漁法。網かけ漁師のことをデコンパと呼ぶのは、船体だけでなく、網も全質量可換粘土AMC精神脱圧デコンプして作り出すため。

つまり、モンスター船を操縦するパイロットのツイスタ操舵手と、船と網を作り出すデコンパが息を合わせて、巨大ガス惑星の成層圏を超々音速でぶっ飛びながら、巨大な魚モドキ相手に空中戦を繰り広げるのが、この世界の漁であり、彼らの生活の糧であるわけです。

よくない? かっこよくない??
この超音速の空中戦=昏魚ベッシュ漁が、現代の漁の用語と空中・宇宙用語を駆使して天冥の小川一水の語りで語られるわけですよ! そんで百合なんですよ! もうしびれなきゃおかしいでしょこれw

いやー、かっこいいわー。

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と、いうわけで、二巻も一巻に劣らず、サイコーの漁・空中戦と、サイコーの二人のイチャイチャと、危機と危険と困難と運命を吹っ飛ばす二人が読めます。
ひかえめに言ってもうサイコーです♡
一巻でこの世界と二人にハマったら、二巻目は読まないわけにはいかないです。マストです。
ともに深淵をのぞ……じゃなかった次巻待ちの『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』中毒にかかりましょう。禁断症状つらいです。あうう><

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