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戦後日本の強さに憧れた創業の想い

ラシン代表の原です。
8月に新たな期を迎え9年目となりました。先日の社内キックオフでメンバーに伝えた内容ですが「会社の設立日にかける想い」についてnoteを書きたいと思います。

弊社の設立日は8月17日ですが、これは日本の終戦記念日である8月15日に関わりがあります。戦争に敗れてボロボロだったこの日から、日本は急速に成長し奇跡とも言える復興を遂げました。そして戦後20年足らずで東京オリンピックを開催。さらに躍進は止まらず高度経済成長を経て「ジャパンアズナンバーワン」と高く評価され、世界を圧倒する国になったのです。

2015年8月、私はどんな会社をつくろうかと理想の会社像を想像しました。その時イメージとして浮かんだのが、この戦後日本の姿でした。ラシンという会社を「戦後の日本の姿に重なるような、世界の中でも輝けるような会社にしたい」と思ったのです。なので、日本が新たな国づくりをはじめた最初の日である8月16日を会社の設立日にしよう、そう決意しました。

ですが、実際の設立日は8月17日。これにはお恥ずかしい理由があります…。本来は司法書士に依頼して会社設立の手続きを行うところですが、お金もないので自分でネットなどで調べながら書類を作成。どうにか準備を整えた私は、8月16日に意気揚々と福岡法務局に向かいました。初めての会社登記で多少の緊張を感じながらのカウンターでの手続き。今日が特別な記念日になるのだという高揚感に包まれていた私に、職員の方からまさかの一言が告げられました。「書類に不備があるので、また明日来てください」。目の前が真っ白になりましたが、自分のせいなので仕方がありません。泣く泣く不備を整え、翌日にどうにか登記が完了したという滑稽なお話し。。。

そんな経緯で当初の計画から1日ずれてしまったものの、設立に欠ける想いは1ミリも変わりません。「戦後日本のように強い会社を作り、世界を舞台に活躍する」という想い。あれから8年もの歳月が流れましたが、残念ながら現実はそう甘くはありませんでした。設立当初は事業をたくさん生み出して、世界中に拠点を作るんだと豪語していましたが、いまだ拠点は福岡のみで、立ち上げた新規事業を1つカタチするのにも四苦八苦している状態です。

描いていた未来の姿からすると大きな乖離があり、これを飛行機に例えると、低空飛行どころか離陸すらできていない状態。滑走路をいつまでも走り続けているようなもどかしさがあります。いつになったら飛び立つんだという焦りと自分への憤りを感じる日々ですが、これが今の私の実力なのです。

ですが今の自分には、8年前にはいなかった仲間やパートナーがたくさんいます。ラシンでは「世のため人のため“自分のため”関わるすべての人を幸せにする羅針盤となる」というビジョンを掲げていますが、この信念を体現できていると心から言える組織や事業が少しずつ育ってきてました。戦後日本が成長したスピード感や規模感にはとても及びませんが、それでも理想の未来には確実に近づいています。

来年は創立10周年で、会社にとって大きな節目になります。「戦後日本のように強い会社を作り、世界を舞台に活躍する」という想いを実現するためには、もっともっと速度を上げて飛躍しなければなりません。そのためにラシンの仲間と共に愚直に真摯に、日々やるべきことを一つ一つやっていきたいと思います。


それでは9期目もよろしくお願いいたします!

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