ケイトさんの赦し

ケイト・グリーヴスさんが
会計士として勤めていた頃の会社の上司が
ずいぶん怖い女性で、
とにかく威圧的でみんなから怖がられていて、
ケイトさんもパワハラで
嫌な思いをしていたけど、
ある日帰宅して、
「聖霊、わたしは彼女を赦したいです。」
と意欲を表明すると、
ケイトさんの脳裏に
その上司の女性が子どもの頃に
両親が離婚して、
不安な気持ちで育ったこと、
それからなんとか自分が強くて優秀な
女性であらねばと思って生きてきたこと、
などのイメージが聖霊から送られてきて、
上司に対する気持ちが恐怖や怒りから
慈悲や愛に変わったことと、
跪いてその上司の足を洗うヴィジョンが聖霊から送られて来て、
その洗う行為でケイトさん自身の誰かに
愛のない態度を取った罪悪感が洗われていたことなどが理解されたそうで、
それからは
会社でその同じ上司が
相変わらず攻撃的な態度を取っても
ケイトさんの反応がそれまでとは
全く違っていたことと、
その一週間後くらいに初めてコースのリトリートに参加した時、
椅子に座ってもうひとりのペアの人が
聖霊につながりながら
肩とか頭に手を置いたりするエクササイズを
することになって、
ケイトさんが椅子に座る番になると
ペアの女性がいきなり跪いて
ケイトさんの足を洗う動作を初めて、
ケイトさんは思わず号泣した、
という話だったんだけど、
さすがに響いた。

パワハラ上司と言えば父。
父はまさにパワハラ上司みたいな態度を
職場でも家族にも取って来たんだけど、
それに対する知覚を完全に変えることは
可能だと言うことだと。

相手が威圧的・攻撃的な態度を取っても、傷ついたり動揺するのは100%、
自分の中にある信念や知覚だというのが
自分はどうしても受け入れられる気がしなくて、
父みたいな人に動揺させられたり
傷つけられる自分について、
別の見方があるのを受け入れるのは
ひどく難しいと感じていた。
父は合唱部で声はデカいし、
剣道ほかのいろんなスポーツはやってたし、
いわゆるヤクザみたいな
非常に野蛮で獰猛な怒声が出る。
本能というか、反射的に
動揺する自分を変えるのは果たしてできるのか、
というのが正直なところだったけど、
それについて教えて欲しいという祈りの答えが、
ケイトさんの動画だったようだ。

確かに、父もケイトさんの上司と同じく、
子どもの頃の環境は厳しく、
その反動か
とにかく強く支配的であろうとする性格だし、
上司と似たような心境、
弱い自分を鎧で武装しなきゃと
脅迫的に必死で防衛しながら生きて来たんだろう。
それを、愛を求める声というか、
錯乱して混乱して、
精神を病んだ状態だから、
癒しが必要なのであって
悪ではないとして見ることは、
確かに可能なんだろう。
狂ったように獰猛で攻撃的な態度の裏に、
助けを求める幼い頃の父、
祖父母に優しくしてもらえず
辛い思いをしていた父を想像することは
確かに可能かもしれない。
それに、父についての知覚を変えるのは、
自分についての知覚を変えることでもあるのだ。
いつもながら、
聖霊は本当に、
完璧なガイダンスをもたらす、
それを実感する。

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