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同窓会に行く?

同窓会の案内が届いた。
高校の同窓会だ。
以前はもっと頻繁に開催されていたと思うが
個人情報保護のため「同窓会名簿」というものがなくなり
案内も難しくなったことに加え、コロナ禍という考えもしなかった事態もおき
こういう集まりはめっきり減っていた。

日常が少しずつ戻つつあることと、還暦という節目なので同窓会も開催されるようになったのだろう。

1年前に開催した中学の同窓会では幹事の一人だった。
「今どきの方法」
を駆使してLINEやメールで案内をし
取りまとめはネットの無料ツールを使わせていただいた。
しかし、今回の案内は、昔ながらの往復ハガキでやってきた。
300名近い案内を往復ハガキで出してくれた幹事さんには頭が下がる。

開催は2ヶ月後だ。
地元なので会場も遠くない。
仕事も事前に希望を出せばお休みさせてもらえるだろう。

なのに、手にしたハガキを見ても、なぜかウキウキしなかった。

欠席の理由はないし、親しい友達からも
「出席するよね?」
と踊り出している絵文字付きのメッセージが届いている。

中学の同窓会はあんなに楽しみだったのにな。

40年以上前、3年間だけ一緒に過ごした同級生を何人覚えているだろう。
本当に仲の良い友達は同窓会で会わなくても会っている。
誰が参加するのかもわからない、
何人集まるのかもわからないパーティは
ミステリーツアー並みに不安に感じてしまう。

ドレスアップして足取り軽やかに出掛けるほど若くない。
もう何を着ても似合わないと
鏡の前でため息をつく60歳だ。

それでも
「えー!全然変わってない〜」
なんて言葉を期待しながら精一杯着飾って出掛けてしまうのかな。

出席するよ
出席するけどね
返事を書いたハガキはまだ冷蔵庫の扉に貼り付いている。

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