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「ローガン」に教えてもらったこと。


この出会いは、1匹のトイプードルから教えてもらったことを書いてます。

先日とある1匹の犬に出会いました。
名前は「ローガン」。
ローガンはトイプードルで、スタンダードの毛並みをした、10歳の男の子です。

僕とローガンは月に何回か出会う友達のような存在で、いつもローガンは僕を見ると、膝の上に乗ってくれるのです。

そんなローガンですが、彼には家族がいません。繁殖犬としてやってきたローガンは、1度大阪の保護犬団体に保護された後、何度か系列の保護犬カフェを渡り歩いたのですが、他の保護犬の子たちとの相性が悪く、現在もなお、里親が見つかっていません。しかも、保護時には、喉がつぶされており、うまく吠える事ができず、常に警戒心が強く物音ひとつでつぶれた喉で吠えてしまうこともしばしば。繁殖時の影響なのかと思うと胸が痛いです。

そんなローガンと出会ったのは、去年の9月。
他の保護犬と戯れていた時、目があいました。こちらを傾げて、ちろちろときたとき私の膝に乗り込んできたのです。

「ローガンよかったね!」
スタッフさんはローガンの頭を撫でます。
「ローガンっていうんですか?」
「そうなんですよ。もうここでいうたら1番の年長さんやないかな?」
「へー。」

最初はあまりピンときていなくて、きっとこの子もすぐ見つかるんだろうな~という感想でした。

「ローガンはね、いろんな店舗を行き来してるんよね。』
「え?こんなにかっこいいのに?」
「男の子がすきじゃなくてね。結構怒ってしまう番長な所があるからね。だいぶ他のお店の子と相性が悪かったんですよ。』
「そうなんですか・・」

ローガンは僕のひざでうとうとしていました。
そんなローガンから一つだけ学んだことがあります。それは、気高く生きると言うこと。ローガン自身はそんなこと思っているかどうかはしりませんが、ローガンから発する声の一つ一つに生を感じるように思えます。

ローガンのような家族がいない犬たちはいまだ後を絶たず、そのうち、悲しくも殺処分されてしまう動物たちは約3万頭もいると言われています。

今もローガンやその保護犬・保護猫たちは生涯を看取ってくれる新しい里親を探しています。

『かわいいから』
『ずっと一緒にいたいから』

ということでペットショップから飼っていないでしょうか?

『気に入らないから』
『不細工だから』
『病気だから』

ということで捨てたりしていないでしょうか?

もちろん、やむおえない状況で離れてしまったり、飼うことを辞めたり、子供のほうが長く入れるからと、子犬から飼う事も間違っていないです。ただ、もし、飼う事を検討されている読者さんがいれば、一度、里親になるという選択も入れてみてはいかがでしょうか?

保護犬・保護猫たちは今日も貴方を待っています。

Special Thanks
保護犬カフェ 堺店


写真を撮るOLです。