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【2022年3月】八重山旅行④ さらば竹富また来た石垣

八重山の太陽は朝寝坊なので、こちらも負けじと朝寝をむさぼった。

あまりに静かなのでまだ夜中かと思い時計を見るともう8時過ぎ。
朝食はつけなかったので、ぐっすりと眠ることができて気分が良い。

寝起きの散策がてら自販機でさんぴん茶を買いに行ったが、今日も照り付けるような太陽で目がショボショボする。

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朝からぎらつく太陽

宿の中庭に行くとYさんがタバコを吸っていた。
「あ、いたんですね。朝食にいなかったので、もうチェックアウトしたのかと」
「いやぁ、ぼく朝は胃腸が働かないもんで」

「それにしても、二日酔いで気持ち悪くて‥‥。吐きそうになりながら食いましたよ」
あらま、、知らず知らずのうちに潰してしまったようで。申し訳ない。

朝の観光便が島に着く前に‥‥とシャワーを浴びてからコンドイ浜へ行く。

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こんなビーチを独り占め

おぉ、昨日よりもだんぜん美しい。
PMよりもAMの日差しの方が海はきれいなようで、日本でも一、二を争う海の風景だろう。

静かなコンドイの海に目を奪われていると、程なくしてフェリーが着いたのだろう。
海辺の静寂も、チャリンコ漕いだガキやもうもうと砂煙上げて走るマイクロバスのエンジン音で掻き消えてしまった。

八重山はどこへ行っても関西弁のギャアギャア騒ぐ声が飛び交っており、来島客の8割は関西人なのかと思ってしまう。

島の関係者に訊くと、
「いや、多いのは断然関東からですよ。やはり目立つんじゃないんですかね、西の人は」
とのことだった。

そうかねぇ。

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美しい海だこと

帰りは11:50のフェリーに乗るとして、いつものように乗り場まで歩いていこうとしたが、気温もグングン上がってこれは汗だくになると思ったので、宿の人にお願いして送ってもらった。

今回もお世話になりました。

フェリーに乗る気満々でいたが、ちょっと『ゆがふ館』の蔵書を思い出して、立ち寄ってみる。
ここは小規模な図書コーナーがあって、民俗学的な面白い本があって面白い。

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穴場です、ゆがふ館

一冊の本を手に取ると、とまらなくなりフェリーを一本遅らせた。
山下虎雄に関する詳細な資料があり、興味深く読みこんだ。
※旅日記の本論とは大きく逸れるのでここでは書かない

さて、13:50の安永観光のフェリーに乗ろうとしたら、Yさんもいて彼は八重山観光フェリーの乗船という。

いったん石垣島に戻り、一時間後に出る波照間行きの便に乗って二泊してくるそうだ。タフやね。

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海がきれいすぎたので甲板に出てみた

離島から石垣島に戻ると、不思議と日差しがマイルドに感じられる。
やはり遮蔽物があると無いのとでは体感がまるで違う。

寝起きから何も食べていないので、少し腹が減り久々に『あらかわ食堂』へ行ってみた。
いつもは大混雑の店だが、14時台ということもあり空いていた。

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牛汁もうまいけど今回は牛そば

名物の「牛そば」を注文。
相変わらず牛肉がゴロゴロ‥‥いや、ぎっしり入っている。

味付けも濃く塩分もきつめだが、八重山では常に汗を流していてミネラルが失われているせいか、ちょうどよく感じてしまう。
滋味深くて満足。

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初投宿だけどアタリでした

そしてホテル『十日三日』にチェックイン。
比較的に新しい宿で、初の利用だったが、綺麗で快適で最高だった。

洗濯機を無料で使えるので、衣類やらタオルやらを洗濯した。
これで帰らなくてはならない口実が一つ消えた。

屋外の物干しスペースに自分の洗濯物を乾かすと、まるで“家感”があり、なんだかこっちで暮らしてるような錯覚があり悪くない。
こういうデュアルライフも本格的にやってみたい。いかんせんカネはかかるが。

洗濯物をしながらビールを早い時間から飲んで気分がよい。

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旅先の割に疑似的な生活感が出て悪くない

夕食は初日にボトルを入れた『えいこ鮮魚店』に早速の再訪。
念のため事前電話をすると「あー、いまちょっと満席でねぇ。あ、カウンターでも良い?」と訊かれる。

勿論! むしろ!!

果たしてカウンターに滑り込み、島らっきょうの天ぷらを肴にビールと島酒。旨い。。

カウンターにまたもMさんの姿を見つけたので、声をかける。
一緒に飲もうや、という事になり、すっかり飲み友達だ。

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ボトルなんて入れちゃって

昔の石垣島の話などは大変に面白かった。
「かつて八重山のテレビ放送局はNHKのみだったんだヨ。しかも沖縄本島でリアルタイム放送された放送テープを宮古島の放送局まで運んできてよ、宮古・八重山地方には一日遅れで放送してたわけサ。だからよ、先に新聞が来るわけサ。相撲も野球も、結果わかってて観てたわけヨ」
とかとか。

そんな話を交わしながら飲む島酒は旨かった。

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テイクアウトの刺身でも十分うまい、さすが島

店をあとにして、まぐろの「ひとし」にダメ元で飛び込んだが、やはりダメだった。

仕方なく‥‥と言っては失礼だが、別の居酒屋で急きょ刺身とイカ墨ソーメンチャンプルーをテイクアウトしてホテルで〆とした。

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