【2022年11月】八重山休暇⑤ 黒島だらだら一人サイクル旅
旅割の日帰り離島ツアーめっちゃ安かった
昨日の竹富島ですっかり懲りたと思われた日帰り離島旅だが、この日も敢行してしまった。
そもそも昨日、黒島には行ってみようかいなと思っていたのだった。
例の旅割を使うと、黒島までの往復フェリー+レンタサイクル+観光施設利用代が込みで3,000円になるといういう。
これはめっちゃ安い!
だが、当日申し込みはNGであくまで前日までのWeb予約が必須。
それで、昨日のうちに予約を済ませ、二日連続の離島訪問となったのだった。
八重山観光フェリーのカウンターで受付を済ませると、旅割クーポンが1,000円分でた。
マジか。
じゃ、実質2,000円やんけ。
黒島航路は石垣島から片道30分ほど。
途中、海の色が青くなったり緑になったり黒くなったり、コントラストが不思議であり美しい。
凪いだ海をザブザブかき分けて、島に到着。
竹富島と違い、訪れる客も少なく実にのんびりしたものだ。
港前のショップでチャリンコを借りて、「あとは勝手にどうぞ」という感じだ。
小浜島などは起伏が多く電動チャリじゃないと、とてもではないが巡れないが、サンゴの隆起したこの島は本当に平坦。
だから、電動アシストなくてもスイスイ行ける。
とはいっても、本当に何もない島だ。
黒島 何も無いけど景色を楽しもう
畜産が盛んな島なので、見渡す限り牧草で黒牛が点々としていて、たまに島民に会ったとしてもトラクターを操る人ばかり。
あとはカラスが矢鱈と多い。
観光客のリュックを狙っているのだろう、行く手をずっと監視されているようだ。
サイズ感としては1時間半もあれば島を2周くらいはできる感じだろうか。
ただ、フェリーの便数が竹富島ほどないので、それなりに時間を持て余すことは覚悟しなくてはならいかと。
数少ない島の景勝地、伊古桟橋。
八重山で桟橋というと、竹富島のニシ桟橋がもっとも有名だが、この伊古桟橋もなかなかのもの。
全長354メートルだったか、海へと向かうストロークがとにかく長い。
いつも少なからず人がいるのだが、この日は完全に独り占め。
滞在している間、だ~れも来なかった。
黒島はかなり穴場の島と言えるだろう。
「なにも無くてつまんない」
と言ってしまえばそれまでだが、
「なにも無いのが素晴らしい」
とさえ思えることができれば。
ツアー代金に含まれていた黒島研究所にも寄っておく。
黒島での有料施設というと、ぶっちゃけここしかないので、まぁ寄ることにはなる。
メインのウミガメに関する展示物などは前に来た時にみたので、ザザーっと眺めるにとどめた。
で、この施設には小さな資料室があって、ちょいちょい面白い本もあったりする。
正直、島での時間も持て余していたので、そこで一時間ほど本を読んで過ごした。
そんなこんなで黒島滞在もおしまい。
17時半のフェリーで石垣島へ戻る。
ひとり黒島打ち上げ→おっさんと部屋飲み
夕食は一昨日ボトルを入れていた居酒屋へ。
ぼちぼち明日にでも東京戻ろうかなぁ‥‥と考え始めていたので、ベタだけど石垣牛なんかを食べる。
まぁ、やりきった感あり。
問題は明日の何時の便で東京に帰るだなぁ~、、、そんなことを考えながらホテルへ。
この日のホテルはルートインで、たまたまだけどHさんと同じ宿だ。
ルートインはお風呂があるのがありがたく、湯船にザバン!と入る。
嗚呼、湯船に入るのいつ以来だろう、、、
とりわけ長滞在した八島エリアのシャワー水って、やや海水っぽい塩気があり、あまり体力が回復しない。
だけど、やっぱり日本人にはお風呂。
一皮も二皮も剥けていくようで、実に気分が良い。
体力が回復するにつれ「ああ、もう一泊しちゃおっかな」とか行けない考えが頭をよぎる。
湯船につかっていると、Hさんが風呂場にやってきた。
「あ、偶然ですね!」
「おお、かでな君。ワシ明日の便で帰りなんだよ、後で部屋で飲まんか」
と誘われ、まぁ、ご縁なんでということで。
結局このオヤジと仲良くなってしまってる 汗
そんなわけでホテルの部屋飲み。
Hさんは明日のJAL便で帰るというので、
「じゃ、同じ便かもしれませんね。まだ午前か午後便で決めかねてるんですが」
そう言うと、
「は? まだ遊んでくんじゃねーの? ワシは旅割適応の7泊目だから仕方なく帰るんだけど、まだおりゃいーじゃん」
う、揺れているところで、なんという悪魔のささやき‥‥。
「そ、それもそうですね‥‥。そうですよね?」
なんて言いながら、JAL便の予約を明日ではなく明後日で取ってしまった。
ひぃ。
その後は、Hさんの身の上話なんぞを聞きつつ、テキトーにお開き。
昔は事業をしていたらしいが、大手資本に買いたたかれて、いまでは青森の片田舎で暇な日々を送っているそうだ。
ま、縁と命があればまたどこかで、ということで。
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