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朧月夜が照らす寺町通り。その地にばっと鮮血が舞い散る。 犠牲者は抜き身の刀を持った三人組…
承前 澄み渡るような青空の下、以蔵とかみきり丸は打ち捨てられた神社の階段に腰かけていた。…
承前 「下郎、名をなんという」 月下の光の中、血に染まったが如き甲冑をまとった荒神は地の…
承前 「げにここを通るのか?」 「ああ、集落の人々の訴えでは毎晩ここを通って見つけた人間…
承前 とどめを刺さんと油断なく刀を構える男!しかしてそこに闖入者あり! そば屋に乱入した…
人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり 一度生を享け、滅せぬもののあるべきか 場所は古びた館、時は丑三つ時。 誰も住まぬ荒れ果てた地にて、男は『敦盛』の詞章を思い返していた。 この世で滅びぬ物はない。 では俺が斬り続けているあれらはなんだ。 伝承にて語り継がれるかつての英傑を名乗る怨霊めいた存在。 この世に滅ぼせぬ物はないと信じ斬り捨ててきたが何故既に現世を去ったはずの存在が今こうして闊歩しているのか。 己が力を求め剣の研鑽に明け暮れた男には「荒神」と
「クカカカッ!源氏の棟梁たる者がかような童にこの悪七兵衛景清を任せおるか!」 おお見よ!…