スシモンスター・ノーウェイ・バック

紅蓮の炎が小規模スシチェーン『マグロと和解せよ』を舐めあげた。
ネオサイタマにおいて死は、特に理不尽な死はチャメシ・インシデントであり、この様な後ろ暗い所もないような真っ当なスシ店であっても当然のごとく降ってわいた暴威の元で、何もかも灰塵に帰すのは特に物珍しいものではない。

「ば……化け物……スシの……モンスターッ!」

『マグロと和解せよ』トヨセ・ディストリクト店の店長、ワシウ・タカマリは白髪のまさる頭部をあぶられながらに、自分たちを襲った理不尽を見上げていた。それは異形の怪物であった。

四尺を超える身のたけに、PVCブラックマット加工ブルーシートらしきぼろ衣で自身の身を覆い隠した怪物。彼の足元には、ツキジ顔負けのネギトロめいた死体と化した常連客、新参客、従業員のパーツが散らばっている。おおブッダよ!何故かような理不尽を捨て置かれるのか?

だが、何よりタカマリの注意を引き付けたのは怪物の頭部である。
怪物の頭部にはメンポ、そしてメンポには透明パイプがつながり……いずこからか、スシが供給されているのだ!無限スシ捕食行為によって永久稼働する異形ニンジャである!

もとより、ニンジャというだけでもモータル失禁は禁じえない恐怖存在であるのにくわえて、そのスシ無限供給の異常性はタカマリの精神を打ち砕くのに十分な威力があった。

「アイエエエエエエエ!アイーエエエエエエエエッ!?」

恐慌をきたした哀れなタカマリであったが、すぐに安息は訪れた。
彼の頭上に振り下ろされた、怪物の鉄塊によって。

――――――

恐るべきヤクザ犯罪組織、ソウカイヤにも年の瀬はやってくる。
ビッグビズ成就のために暗殺行為に奔走する者、あくせくと闇金融への借金取り立てに駆けずり回る者。末端ヤクザ組織から一年の締めとなる上納を搾取する者、皆仕事納めに悪戦苦闘している。

それにくわえて、今年一年はニンジャであっても惨殺してまわる恐怖のシリアルキラー、ニンジャスレイヤーを名乗る狂気のニンジャがソウカイヤ所属ニンジャを殺しまわっているのだ。さらには過酷なヤクザ・クエストによって命を落とし爆発四散するソウカイヤ構成員は後を絶たなかった。

そのような種々の事情により、ソウカイヤ・アジトが入居する高層ビルはがらんとしていた。時折、個人の事情によってアジトに舞い戻るニンジャもいたが、用を済ませると足早に走り去っていく。時は12月、ニンジャも走る忍走の月なのだ。

そんな誰もかれもがせわしなく駆けずり回る12月にあって、ソニックブームはだらけていた。付け加えるのならば、彼を知るものであればギョッとするほどの珍しい事態だったが。とにかくお世辞にも趣味がいいとはいいがたい金刺繍のニンジャ装束をくたびれさせて、だらけていた。

ソニックブームはすでにお馴染みとなりつつあるソウカイヤ・アジト内に常設された構成員向けのスシショップにて、レストランにありがちなボックス席のソファに身をゆだねて瓶ケモビールを静かにラッパする。これがサンシタのニュービーであれば真昼間から呑めるほど暇なのか?と詰められることもあるであろうが、今のソニックブームにそんな空気の読めない詰問をするものはいない。ソウカイヤの主、ラオモト=カンですらもねぎらいの言葉をかけるであろう。そのくらい、ソニックブームは過労であった。

「レインボーフード=サン。もう一本だ」
「は、はい」

レインボーフードと呼ばれた七色PVC加工のつやつや悪目立ちニンジャ装束の板前ニンジャが、いそいそとカウンター内より瓶ケモビールを手にソニックブームのところへ歩み寄る。

「お昼から珍しいですね、ソニックブーム=サン」
「お前も珍しいと思うか、そう思うのかレインボーフード=サン」
「は、はあ、まあ珍しいと思います。実際」
「そうか……しかし、しかしだ。俺は今年年内はもう働かん、仕事納めだ!」
「オツカレサマデス……」

果たして、ソニックブームというニンジャの本質が如何様なものか、外部からは容易にはうかがい知れない。そもそもあと数日で新年といったタイミングで、仕事納めを宣言する時点で自身の職務に対する義理堅さ、責任感があるのは間違いのないことであろう。レインボーフードもソニックブームの過労状態についてはよくよく承知していたので、それ以上突っ込むのは手控えておく。

「そういうお前もずいぶんと気もそぞろじゃねえか。何か気がかりなことでもあるのか」
「ええ、まあ……少し。ですがソウカイヤとは関りが薄い話かと」
「だったら、言ってみろや。今の俺はオフだから、ソウカイヤの仕事は聞かんが無関係なら暇つぶしに聞いてやるよ」
「いいんですか?」
「いいとも。どうせスシだろうがな」
「よくご存じで」

レインボーフードがおおよそ24時間スシのことしか考えていない男なのは、このスシショップを利用するソウカイヤ構成員の誰もが知っていることだ。だが、そのことが返ってレインボーフードの身に安全をもたらしていた。上昇志向が強ければそれすなわちライバルであり、組織内生存闘争に否応なしに巻き込まれる要因ともなる。ソウカイヤといえども、トップのラオモトが不動である以外は決して組織内闘争と無縁ではない。レインボーフードはスシカウンター内より、折りたたんだ新聞をソニックブームに向けて広げて見せた。

「どぉれどれ……連続スシショップ爆破テロ事件、すでに5店が同様の手口で木っ端微塵に爆破……居合わせた来店客と店員は全滅……このご時世にずいぶんと物騒な話だなオイ」

そこまで言ってから、ソニックブームはレインボーフードの身の上を思い出した。そもそもがレインボーフード自身が商圏の奪い合いを理由に爆殺され、その結果ニンジャとなったイタマエであることを。

「なるほど、そりゃあ気になるってもんだな。だがお前がくたばってからもう随分と経つ。関係あると思うか?」
「確証はないんですが……」

レインボーフードはおずおずとネオサイタマの市内地図を合わせて取り出すと、犠牲者となったスシショップの座標をマーキングしていく。

「今回被害を受けた『鮪と和解せよ』『大ハッスルスシ』『スシ処・有頂天』『ウラシマスシ』『直送スシ・シンカンセン』、それに私のかつてのお店の位置を加えて赤線で結んで見ますと」

地図から浮かび上がった6ヵ所のスシショップは結界めいた円を描きだし、明らかに特定の地点を中心点としてその懐に抱いている。そこにも、スシショップがあった。だが、今は存在しない。

「ここにも私が良く知っているスシ・ショップがあったんですが、3週間ほど前に起こった、オコサソリ・クランとバイオエビ・クランのヤクザ抗争に巻き込まれて来店客と店員がもろともに全滅……閉店しました」
「つまり、お前はこう言いたいわけだ。旧知のスシ・イタマエがニンジャとなって蘇り……どういうわけか、連続スシテロ破壊活動をしているって、な」
「はい……」
「行けばいいだろうが、むしろさっさと行け」
「えっ、いや、そのお店が」
「臨時休業の立て看板でも立てておけばいいだろうが。どうせどいつもこいつも仕事が納まらなくて駆けずり回ってんだ。今日一日閉めたところで困るやつもいねぇだろうよ。ああ、俺はこのままここで酒もらうからな」
「あ……アリガトゴザマス!行ってきます!」

レインボーフードは弾かれたように立ち上がると、風のように流れる動きで板場で立ち回って一揃えのスシゲタのスシセットを握ってソニックブームの眼前に差しだした。苦笑しつつスシゲタを受け取るソニックブーム。

「いただくぜ」
「ハイ!いってまいります!」

ニンジャ身体能力を活かして瞬く間に姿を消したレインボーフードの方を見やりもせず、ソニックブームは目の前のサーモンスシをほおばった。一つずつ、ゆっくりと時間をかけて。

――――――

レインボーフードと件のスシテロ犯はさして深い交流があったわけでもない。せいぜいが、同じスシ職人に師事した兄弟弟子であった程度である。兄弟子であるその人物は、自分こそがネオサイタマにおけるスシファイナリストになるのであるとよく息まいていたものであった。彼は傲慢であったが、実際スシは美味く、彼のスシ店も繁盛していた。はずだった。

細かい霧となってまとわりつく重金属汚染雨をかき分け、レインボーフードはネオサイタマのビル群を飛び渡る。なぜこんなことになってしまったのか。レインボーフードの葛藤に答えを与えるものはいなかった。向かうのは、おそらく次のターゲットになるであろうスシチェーン店『グンカンまつり』の一店舗だ。

考える時間もあらばこそ、レインボーフードはビルが林立するコンクリートジャングルの一角にひっそりと存在する、日本の伝統的平屋建てを模したスシチェーン店へとたどり着いた。普段はモータルよりも鈍いレインボーフードのニンジャ第六感だったが、この時ばかりは板場の危機とあって彼の脳裏でけたたましいアラート警戒音を鳴らす。間違いない、間違いなくこのスシチェーン店に危機が迫っている。レインボーフードは一瞬思案にくれた後、店内の中庭に飛び込んで声を張り上げた。

「火事だー!」
「エッ火事!?」
「アイエエエエエエエ!コワい!」
「逃げないと!」
「避難!避難!」

火事インシデント発生により、客もイタマエもたまらず騒ぎ立てて退店していく。とっさにはあわてなかった者も、レインボーフードが板場よりニンジャ窃盗力によってちょろまかしたスシ炙りガスバーナーとビンチョ・炭が起こす煙を目にすれば本当に火事インシデントと誤認し、押し合い圧し合いしながら避難していった。もちろん、火事などは起きていない。レインボーフードによるとっさの方便だったが、すぐにそれはウソから出たホースとなった。

KaBoooooooM!!!!

幸運にも板場の料理長が最後に避難した直後に、哀れなスシチェーン店舗は内側から張り裂けるようにして爆散。橙の炎が舐めるように天を焦がし、吹きすさぶ霧雨を蒸散させていく。どす黒い煙がネオサイタマの淀んだ曇り空に、ひときわよどんだ差し色を添えた。突風に吹き散らされる哀れな蝶めいて、客と店員が吹き散らされていく。隣接ビル屋上より、惨事を見下ろす人影あり。レインボーフードはビル壁を駆け上がり、スシテロ犯と思しき影にスリケンを放った!

「イヤーッ!」
「イヤーッ!」

スシテロ犯は横スライド移動にて滑るようにずれると、放たれたスリケンを回避していた。スリケンを避けることができるのはニンジャのみ。すなわち、このスシテロ犯が間違いなくニンジャであることを示している。

「ドーモ。レインボーフードです」
「ドーモ。レインボーフード=サン。スシエンジンです」

くぐもったメンポ越しの声でも、ニンジャ聴力の前には聴き間違えようもなかった。レインボーフードはこのニンジャを、スシエンジンとなったイタマエを知っている!

「スシエンジン……タカチ=サン!生きていたのか!?」
「タカチ=シゲクモは死んだ。今ここにいる俺は、スシエンジンだ!レインボーフード=サン、お前がすでにレインボーフードであるように!」
「バカな!ニンジャであっても、スシは握れるはず……答えてくれタカチ=サン!何故スシ・ドーを捨ててこんなむごい真似を!」
「ニンジャでも……スシは握れる……クック、フハハハハハ……そうだろうそうだろう、普通のニンジャであればなぁーっ!だが俺のこの姿を見て、同じ寝言が言えるかレインボーフード=サン!」
「アッ、アアーッ!?」

防水ブラックマットPVC加工ブルーシートの外套天高く脱ぎ捨てたスシエンジンの真の姿に、レインボーフードは悲鳴をあげた。あげざるを得なかった。
スシエンジンの両腕はサイバネ加工された三対六本の殺戮兵器腕となっており、重ガトリング砲、四連ミサイルランチャー、虐殺サスマタなどの恐るべき異形となっていた。そして彼の両足は無限軌道キャタピラに接続されており、おそらくはスリケン回避時のスライド移動はこれによるものと思われた。

なにより恐ろしいのは、彼の顔を覆うメンポに接続された透明チューブである。まるで血管を駆け巡る血液のように……スシが流動し、スシエンジンに絶え間なく供給されているのだ!

「こ、これは一体……!」
「すべてはオムラ社の陰謀よ。奴らは元イタマエである俺がスシを効率よくカラテ還元できる可能性に着目し……捕縛、大気中のスシ成分を凝縮しマイクロスシとして生産、供給するスシ機関を搭載した新型無限スシ機関ニンジャとして改造したのだ!」
「なんて酷い……」
「フハハハハハ哀れむ必要はないぞレインボーフード=サン!俺を改造した奴らは今頃ネギトロの気持ちとなっているだろうからなぁ!」

不意にレインボーフードに向けたガトリング砲を発砲するスシエンジン!レインボーフードは側転によってネギトロ量産ガトリング銃撃の脅威から逃れる!

「やるなレインボーフード=サン!」
「だがしかし……しかし、何故こんなスシテロ殺戮行為をするんです!」
「オムラが俺からスシを奪ったように、俺が世界からスシを奪い、根絶してやる!俺が握れぬのならスシ自体をこの世から抹消してやるんだよ!」
「そんなの理不尽すぎますよ!」
「理不尽の何がおかしい!どれほど積み上げようとホンの些細なボタンの掛け違いで奪われゼロに戻されるのがチャメシインシデントならば、俺が理不尽をもってスシ根絶を行ってもそれはありきたりな当たり前行為っ!」
「そんな理屈があるかーっ!」

スシエンジンの傍若無人な殺戮正当化理論を絶叫でさえぎると、レインボーフードはマグロ包丁を抜刀斬りこみ!スシエンジンのサスマタと火花を散らす!

「奪わなければ奪われるんだよ、お前もニンジャになったのならわかるだろうレインボーフード=サン」
「ふざけんな!」
「いい機会だから教えておいてやる……もう気づいているだろうがお前をテロ爆殺させたのは他でもない、この俺よ。まさかニンジャになってまでスシに異常執着しているとは思わなかったがなぁーっ!」

スシエンジンの左膝がレインボーフードを撃ち抜く!空中で反転バク宙受け身からの連続側転回避!七色の軌跡をいくつもの小爆発が追った!ミサイルによるものだ!

「お前の言っていることもやっていることもめちゃくちゃだ!なんでスシ職人を殺す!」
「奥ゆかしくしていたところでヤクザ抗争死は避けられなかったろうよ!理不尽な破滅がチャメシインシデントならば、俺こそがスシへの理不尽な死となってやる!」
「そんなのはっ!ただの八つ当たりだっフザケルナーッ!」

殺戮多腕オムラアームによる苛烈な迎撃をかいくぐりざまに、レインボーフードはスシを!握る!この道を踏み外したイタマエに突きつけるスシを!

「イヤーッ!」
「グワーッ!」

両者の影が交錯した時……勝負はすでについていた。膝をつくレインボーフード。その背後でスシエンジンの体が小刻みに痙攣しているではないか!これは一体!?

「アババババババババーッ!なんだこれは!なぜスシ一貫でこんなことに!グワーッ!?」
「お前のスシ供給ペースはずっと一定の間隔を保っていた……だからスシを過供給させればあるいは、耐久限界を超えると……スシのオーバーフロウだ!」
「バカナーッ!」

KaratoooooooM!!!スシエンジンの体が直射日光よりまばゆいカラテ爆発を起こす!スシの過剰摂取によるカラテ変換オーバーフロウ爆発である!ビル屋上を揺るがすカラテ爆発がおさまった後には、サイバネ四肢を損失したスシエンジンが転がっていた。すぐさま駆け寄るレインボーフード。

「タカチ=サン……!」
「俺は、スシ、エンジンだ……タカチ=シゲクモはもうどこにもいない……そしてスシエンジンも、じきにいなくなる」
「スシ、エンジン……」
「これは夢……本当に、最悪な悪い、夢だった……レインボーフード=サン、俺は、お前……」
「タカチ=サン!」
「サヨナラッ!」

スシエンジンは、爆発四散した。レインボーフードの眼の前で。死して屍拾う者なし。ましてやニンジャであれば、残る屍さえありはしないのである。

ドクロめいた月が、ただ一人残った勝者を見下ろしていた。

――――――

「おう、帰ったか」

ソニックブームは、レインボーフードがでかけていった時と同様にボックス席に陣取っていた。テーブルの上に並んだケモビールの瓶だけは随分と数が増えていたが、レインボーフードはソニックブームがちゃんと代金を支払うことを良く知っていたので、特に何も言わなかった。

「トロスシ、頼むまぁ」
「ハイヨロコンデー」

帰った直後のオーダーに、レインボーフードは不平不満の一言も漏らさずにすぐスシを握る。もちろん、板場に戻る前に手指消毒済みかつ全身洗浄済みだ。すぐにトロスシ、それにマグロスシやビンチョウスシが一揃スシゲタにそろった。

「オマタセシマシタ!」
「おう」

レインボーフードはスシゲタをテーブルに置くと、奥ゆかしく空き瓶を掴んでカウンター内に引き下がっていく。どこからどう見てもニンジャではなく一分のスキもないスシ職人である。

「ソニックブーム=サン」
「ん、なんだ」
「その、なんというか、ニンジャもサイバネ移植改造されるのってよくあるんです?」
「ああん?サイバネ置換している奴なんかウチにもいくらでもいるだろうが」
「いえ、そうじゃなくて、本人の意思を無視してというか」

言いよどむレインボーフードの様子に、察しのいいソニックブームは何を言わんとしているのかすぐに理解した。

「まあ、そうそうねえな。なんでかわかるか?」
「暴走するから、とか」
「おおよそ、その通りだ。ただでさえニンジャになりたてでイキってるアホのサンシタに新型サイバネなんて強引に与えてみろ。やった奴らはネギトロになるのがオチだ」
「ですよねぇ……」
「あとはニンジャソウルを引っこ抜かれてミイラになったり、ゾンビにされたりするやつもいるな」
「ヒェッ」
「まあ、ソウカイヤの一員として真面目にやってりゃまずそんな目には遭わねぇ。真面目にやってればな」

言外に、ナメた所業した時は知らんぞ、と念押ししつつソニックブームはスシを頬張った。ソウカイヤはヤクザ組織ではあるが、ヤクザといえども通すべき筋はある。ソンケイを失墜させる無法がまかり通るわけではないのだ。

「自分も最初にスカウトしたのがソニックブーム=サンじゃなかったらそうなってたのかもしれませんね」
「かもな。だが……」

ソニックブームはまた一つ、特上のオオトロスシをつまんで存分に味わってから言葉を継いだ。

「サイバネ改造されようがバイオ改造されようがお前がスシ握ってないとこなんざ想像出来ないな。俺はよ」
「……アリガトゴザマス!」
「ま、ゾンビーニンジャになったら、流石に衛生的に無理だろうが、な」
「確かに、それだけはどうか勘弁していただきたいです!」

至極真剣に話すレインボーフードの様相に、ソニックブームはプッと吹き出して豪快に笑うと、もう一貫スシをつまむのであった。

【スシモンスター・ノーウェイ・バック:終わり】

作中の登場ニンジャ、スシエンジンはnyamotomo=サンの考案したニンジャを許可を得て登場させていただきました。ありがとうございます!

現在は以下の作品を連載中!

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ロボットが出てきて戦うとか提供しているぞ!

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パルプスリンガー、遊行剣禅のパルプ小説個人誌です。 ほぼ一日一回、1200字程度の小説かコラムが届きます。 気分に寄っておやすみするので、…

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