赤ちゃんがお腹に宿った、そしてじきにお別れ
数ヶ月生理が来ていなくて、ストレスからの不順だと思っていたら、赤ちゃんが宿っていた。
避妊は必ずしていて、先生にもそれを伝えたら「出来ちゃう時は出来ちゃうのでねえ。そういうもんですよ。」と言われた。
良い先生だったなあ。
昼間の受診から暫く浮ついていたけど、夜に彼氏くんと話し合って、だんだん冷静になった。
中絶。一択しかない。だって、2人ともメンタル患者で、自分のこともままならない状態だから。
赤ちゃんのためにはこれが一番いい。愛をもって下した決断だよ。
それでも、涙が止まらないね。一緒に生きられたら良かったね。一緒に笑い合いたかった。
私と彼氏くんの愛の結晶。
本当に紆余曲折あって、私はたくさん泣いて、荒れて、不信になって、それでもずっと愛してそばにいてくれた彼氏くん。
この人との赤ちゃんを、この世に、証として、愛おしいその存在を残したかった。
ああ、私のお腹を選んで宿ってくれてありがとう。
中絶するまでの少しの間だけ、もう少し一緒にいようね。次は、無事に産んでくれるお母さんのもとへ行けますように。
10年後、40歳を超えて、その時自分が自分のことをしっかりこなせて、1人前に生活出来ていたなら。
また会えたら嬉しいなあ。
もし難しければ、違う形で会えたら嬉しいね。
あー、涙が止まらんね。
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