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女神プシュケとアモレのお話

プシュケはある国の王様の娘。

プシュケはとても美しく、生まれた時から彼女の美貌は国で有名でした。ですがその美貌に嫉妬したヴィーナスがプシュケが世界一醜い男と恋に落ちるようにさせるため、息子アモレを使いに出しました。ヴィーナスの息子アモレの別名はキューピッド。そのアモレの矢で射られたものは、アモレが選んだ者に恋をしてしまいます。

アモレはプシュケの元へ向かいましたが、アモレもプシュケの美貌に見惚れてしまいます。
その時、謝ってその矢を自分自身に刺してしまいました。瞬く間にプシュケに恋をしたアモレはプシュケを自分の宮殿に連れ帰り、二人は夫婦になります。

ですがアモレにとって恐ろしいことは、母ヴィーナスにこの事がバレてしまうこと。それを恐れ、プシュケには自分の正体を明かさず会うのは夜、暗闇の中。プシュケが眠っているうちに去ってしまい、プシュケには「絶対に自分の顔を見てはいけない」と厳しく言っていました。ですがプシュケは、愛する夫の顔を一度でいいから見てみたいと、ある時アモレが寝たあとこっそりと起き出して、ランプの灯を持って彼に近付きました。

照らし出された夫の美しく神々しい姿に驚き、ランプをアモレの上に落としてしまいました。

アモレは熱さと火傷の痛みで驚き目を覚まし、プシュケのした行動に失望し彼女の元を去ってしまいます。

「愛と疑いは一緒にいられない」という言葉を残して。

それでも彼を愛しているプシュケは、アモレの母、ヴィーナスのところに出向き、彼女から与えられた数々の試練を乗り越えて彼に会おうとします。

最後に課せられた試練は、冥府の女王ペルセポネの所へ行き、美を小箱に入れて分けて貰ってくること。死を覚悟してプシュケはペルセポネの元へ向かいなんとか小箱を手に入れてヴィーナスまで届けようとします。
その小箱はヴィーナスに渡すまで絶対に開けてはいけないと言われていました。

ですがその道中、水面に映った自分の姿を見てその容姿の衰えに気付きます。

「これではアモレにもう愛して貰えない」と悲観し、開けてはいけないと言われたその小箱を開けてしまいました。

そこに入っていたのは「美」ではなく「永遠の眠り」。

プシュケは醒めることのない眠りについてしまいました。

その時そこへアモレがやってきて、倒れているプシュケを見つけ、プシュケの目から永遠の眠りを取り去り箱に戻しました。

そしてアモレがプシュケにキスをすると、プシュケは目を覚ましたのです。

プシュケの一途さに心を打たれたアモレは、万能神ゼウスのに自分たちの結婚を願い出ます。

ゼウスに認められたプシュケは神々の酒ネクタルをプシュケに飲ませ、プシュケは女神となりました。プシュケの背中には蝶の羽が生え、ヴィーナスも女神になったプシュケを認め、アモレとプシュケは周囲から祝福されながら夫婦となることが出来たのです。

許されない関係から困難を乗り越えて結ばれる二人の物語。
女神プシュケのアミュレットは、あなたにもその困難を乗り越える力を与えてくれるお守りです✨

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