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幸せになろうとして すみません

今日は日曜日なので
いつものお堅い話ではなく

私がどん底だった時に
支えてくれた方の話をしようと思います。


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支えてくれたと言っても
身近にいる人ではなく
あるアーティストさんでして

私がスノボー中に骨折して
職場を休職したことがあったんですよね。


結果3ヶ月ほど休職したのですが
その時にまぁ色々とありまして
私の精神状態の方も
良くなかったんですよね。

骨折して休むなんて…
みたいな空気もあったり
その怪我をきっかけに
全職員に対して
職場から日々の行動を見直すよう
指導が入ったりなど

槍玉に挙げられた気分だったりしたのと

ずっと部屋の中にいて
ベッドから起き上がることもできず
最初の1週間くらいは
特に変化がなかったのですが

1ヶ月も経つ頃には
昼夜逆転し
仕事に戻れる自信もなくなり

段々と堕ちていく感覚があったんです。

社会に属していない感もありましたからね。


その時に感情を爆発させたい感じがあって
泣ける音楽を聴こうと
YouTubeで色々と検索しているときに

倉橋ヨエコさんという
アーティストの方に出会ったんです。

他のアーティストの曲も
たくさん聴いてみたんですが

この方だけ
私の心への刺さり方が
半端じゃなかった。


とにかく歌詞が死ぬほど暗いんですよ(笑)

そしてそれでいて
頷き過ぎて首取れるほどの
共感性もある。


「傷つけるより傷つく方が良いって 弱虫かな」
「夜は自己嫌悪で忙しい」

「夜な夜な夜な」

「涙のお池は点点点点
 続いてる
 私の部屋まで点点点点
 明日も続くだろう
 お陰様で御飯が不味い
 最高のダイエットです」

沈める街

朝よそんなに輝くな わたしが惨めに映るじゃない

不安のお山

生まれながら誰しも不平等 比べたら悲しくて生きてけない

蛙の歌

溶けてしまえ 雪も役立たずの私も 泣いたって賑わう街よ みんなの幸せは私がいないこと

涙で雪は穴だらけ




歌詞だけ読むと何とも暗いんですが
曲を聴くと不思議と嫌な重さはなくて
むしろ軽快なリズムと
キャッチーなメロディと相まって

辛い状況を
蹴り散らかしてくれるような
ポジティブな歌にも聴こえる
不思議なアーティストさんでした。

〝でした〟
というのは理由があって
2008年に引退ならぬ
〝廃業〟宣言をするんですよね。

全てを出し切った、と。
『解体ピアノ』という最後のアルバムの
制作の途中で

「これですべてを出し切ることができた」

と表舞台から去ることになるわけです。


私は〝廃業〟後に
倉橋ヨエコさんを知ったので
リアルタイムで追いたかったなー
と思ったりしたんですが

すでに発表されている曲に
どれだけ共感し
救われたことがわかりません。


そして最後に発表されたアルバム
「解体ピアノ」の最後に制作された
「輪舞曲」という曲で
ほんの少しだけ
明るい曲を作られるんですよ。

痛いよ 温かいよ 痛いよ 温かいよ
人の手は悪魔だったり 天使だったり
痛いよ 温かいよ 出会いはそれの繰り返し
だからいいんじゃないって思います

輪舞曲


何度も泣かされたなーこの歌には。



倉橋ヨエコさんが
どれだけ辛い経験をされてきたのか
想像し切れませんが

その辛さを乗り越え切ったから
引退されたのかなー
なんて思ったりしました。

確かに本当の意味での前向きさ
ってのは
〝だからいいんじゃない〟
というバランス感覚のような
気がしますしね。



きっと今では
明るく前向きに
生きてらっしゃるんだろうなー

今は何されてるんだろう?

と時々気になって
ネットで検索したり
するのですが

中国のイベントに
ちょろっと出たりしたという
真偽不明な情報も出ていたりしていたので

何か更新されてないかなーと思って

今日も調べてたんですよ。



そしたらですよ。


15年ぶりに復帰されてまして
今年の中で1、2を争うくらいの
衝撃でした。


しかも

HPに約1万字のインタビューがあって
この〝廃業〟期間に
想像してなかったような
時間を過ごされてあって

もう涙がおさえられませんでした。

なんでこんなに
楽しいこと
辛いこと

不平等に与えられちゃうんだろうなーと。


私の思想にも
多大な影響を与えられていて
noteの読者様との親和性も高いと思いますので

もし興味がありましたら
聴いて見ていただけると
そして
応援していただけると幸いです。



https://yoeko.jp

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