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『幼なじみのオカちゃん』vol.24

やっと泣き止んだ 体内の水分が全て出たのではないだろうか。
「明日目腫れるよ(笑)」

『うん...』

「あ、そうだ 渡したいものがあるんだ もっと後に渡そうと思ってたけど」
初めてシルバーのアクセサリーをかった。
先輩に着いてきてもらって なんか有名なブランドらしい。

「はいこれ なんとかかんとかってとこの ネックレス」

『え、なにこれ』

「シンプルな方が首元綺麗に見えていいかなーって思って。メッセージカードは 海外に行く時に読んで 」
オカちゃんの目からまた涙が
次は声を出して泣きじゃくっている
今日は徹夜で寝かしつけないとまずそうだ

いつ寝たのかは覚えてないけど
2人とも爆睡してた。
起きたのは昼前。

寝起きでネックレスをみて
『夢じゃなかった』とつぶやくオカちゃん

「うん 目腫れてるよ」寝起きはいつも(以下省略

いつも通りご飯をたべ
家事を一緒にして 過ごす

「おじさん、全然かえってこないね」

『夏休みすごく忙しいみたい 出張にもよく行くよ』

「へえーサラリーマンってかっこいいよな。あ、そうそう明日バイト」

『お弁当とかいいの?』

「うん 朝方手伝って欲しいことがあるって言われただけ あとは有給使ったりしてる」
あれ 今の会話完全に夫婦だと思いながら
ニヤニヤした。

そして夜
また いつもの感じで話がはじまる

『あのさ 話の続きしよ』

「あとのことは 帰ってきてからにしない?まだ17だよ? 時間あるよ焦らなくてもいい気がしてきたよ」

『でも めちゃくちゃ美人さんに出会って 取られてたらどうしようとか考えると、、、』

「俺だって 海外のセクシーな男性について行ったらどうしようって思ってるよ(笑)」

『あはは それはないよ(笑) 明日早いからもう寝ようか』

「そうだね じゃあおやすみ」

『おやすみのキスは?』

「なんで?」

『ケチ...』

どんどん大胆になるな
心臓がもたない
最近仕草も大人っぽくなり
ドキッとさせられる

『幼なじみのオカちゃん』vol.24終
著者:れい
vol.25へ続く