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サンクスギビングディナー (当日)

アメリカ歴21年LAしか知らないリルケミです。今年は、4連休と言うことで久しぶりに思い切りクッキングしようと決めて、水曜の仕事終わりにマーケットに寄って帰って来ました。

アメリカで、サンクスギビングといえば、やっぱりターキーなんですね。付け合せのグレイビーやスタッフィング、インゲンのキャセロール、クランベリーソース、パンプキンパイなど、料理のほとんどは大皿料理で大人数や家族とワイワイ食べるのが一般的です。それでも、家族と会えない州外に働きに出たり、学生さんなどは、友人の家にそれぞれ一品ずつ持ち寄ったりして、サンクスギビングを過ごしているようで、クリスマスより意外にアメリカでは大事にされている休暇の一つだと私は思っています。

そんなサンクスギビングを、また一人で過ごすのが私流。ここまで来ると、お一人様の真骨頂です。自分で作って食べる。今年は特に人生が180度転換したこともあって、お一人様感謝祭を催すことに決めました。まず私が感謝することは、法律事務所に就職出来たこと。それによって、素晴らしい連鎖が私の生活に起こりました。何より先ず家賃の心配、光熱費、携帯代、他全ての費用に心配が要らなくなった事。次は、パンデミックが起こってからずっと私のハートにガッツリ刺さっていた大きな恐怖という釘が抜けたことにも繋がります。2年前から突然人生宙ぶらりんになってしまって、失業保険に頼って生きていた私には昇天するような嬉しい出来事でした。だから、「たまにはご褒美だ!」ってスーパーで好きなものをポンと買い物かごに入れられる喜び(ショボい女だ!なんて思わないでね)を今回ヒシヒシと感じて4連休に入れたんです。それにそれに水曜に今までの分のお給料も貰えたの!!!最高でしょ?

と言うことで、お買い物しながら久しぶりにローストチキンを作る事に決めました。

材料: チキンのもも肉とドラムスティックの詰め合わせ、レッドポテト2個、玉ねぎ1/2個、人参1本、ズッキーニ1本、ニンニク5かけ(皮付き)、オリーブオイル、レモン汁、塩コショウ、など

まず、当日朝にチキンをキレイに処理します。脂身の塊(黄色っぽい所)を切り落として、アメーバみたいな透明の皮(あれは一体何かわかりません)やら、筋も取ってツヤツヤ綺麗な鳥ちゃんにします。今回は、皮付きを買ったんですが、少し皮膚みたいなのが手羽とかに付いていて、見た目が、きょえーって感じで少しグロかったので頑張って剥きました。料理って楽しさとグロさの境界線が本当にシビアで、お豆腐メンタルの私にはもうあかん!とか感じてしまう時がたまにあるんだけど、それでも出来上がりを一口食べると美味しくって、またがんばってしまうという延々のループなんです。料理道実に奥が深いです。

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話を戻して、本当はチキンを白ワインに少し漬けたかったんだけどウチには無かったので、日本酒を代用して少しまぶして置きました。後はガーリックソルトで下味つけて冷蔵庫に寝かしておきました。

↓は今回お世話になったシーズニングたちです。

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ワインの代わりの酒というチョイスが理に適っているかは全くわかりませんが、要するに鳥ちゃんが柔らかくなりますようにって言う気持ちの問題なのであります。おまじないおまじない。お料理で何より私が大切にしてるのは、楽しんでやれているかって事と、幸せかって事だからね。だからお料理の仕方も十人十色なのよね。(もし間違っててもオリジナリティーって事で目をつぶってね。)

はい。その次は、何かデザートが必要だな。と思って、パントリーをゴソゴソすると、クラッシュパイナップル缶を発見‼そして、ケーキMIXあったから、パイナップルケーキを作ることに決めました。全く簡単な気ままなクッキングです。

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材料:ケーキミックス、パイナップル缶(刻み)、レーズン、ココナツオイル、卵、豆乳

ケーキミックスには、水1カップとベジタブルオイル1/2カップと卵3個を混ぜて焼くだけ。って書いてあるんですね。そこで、先ず私はこのクラッシュパイナップルをザルに上げて、汁と実に分けました。ボックスを読むと、ケーキミックスには既に砂糖が入っているので、出来る限り糖質は入れない予定。本当なら、このパイナップルを煮詰めてちょっと水分飛ばしたいくらいだけど、一人だしそんな面倒なことは、本日省略。どこかに差し入れとしてお届けする時に次回やってみようと思います。そして、卵はパイナップルを一缶使うので、甘さも黄色さも3つは要らないだろうと判断。2個にしました。そして、ベジタブルオイル1/2カップを、ココナッツオイルに変更。水1カップも考えに考えて、豆乳3/4カップに分けてあったシロップを大さじ1杯くらい入れてみました。もう食いしん坊の勘のみでの挑戦です。

ガラスのトレーの全面にバター(無塩)を塗って、そこに適量の小麦粉を入れて、トレーを左右上下に動かして、バターを塗った面を小麦粉でコーティングします。そうすると、生地が焼ける時にトレーにくっつかなくって、ヒョイっと取り出せる事を隣人シェフのケリーに学びました。いやぁ、勉強になるよね。そのトレーは、生地が出来るまバターが溶けないように冷蔵庫に入れておきます。

さて、ケーキの生地に取り掛かります。まずは、卵2個をミキサーでなめらかにして、そこに豆乳、ココナツオイルをいれてまた撹拌します。ある程度混ざったらMIXを数回に分けていれて均一になったら半分パイナップルとレーズンを入れて混ぜます。簡単過ぎて笑える。冷蔵庫からガラストレーを取り出して、生地を流し込みます。そして、残りのパイナップルを生地の上に載せてパイナップルを2度楽しみます。上の方は、火が通って焼けるのと、中のものは生地と一体化するという構想。よろしく頼むよ。と祈って、予め熱しておいたオーブンにGo! 箱には、25−30分ってありましたが、結局45−50分くらいは焼きました。やっぱり、パイナップルの水分でしょうか?30分ではまだ真ん中辺りは、液状でプルプルだったんです。そこから、7分おきにタイマーして、開けて竹櫛刺してを数回繰り返していました。お料理は、我慢と忍耐の訓練になりますね。家中がふんわりパイナップルの香りに包まれて最高の状態でした。

じゃーーーーん、出来上がり!

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コレをなんだかんだ言って4連休で、食べきっちゃうと思うと怖い。

そして、バッチリ温まったオーブンに次は、ローストチキンを投入します。

その前に、庭に行って、ローズマリーとセージを摘んできて、洗ってペーパータオルで水気をしっかり切っておきます。次に大きめのガラストレーに、ローズマリーとローリエの葉を並べます。その上に、朝処理しておいたチキンを並べて、隙間に切ったレッドポテトと人参とニンニク(全てベジは皮付き)を並べていきます。その上に、オリーブオイルをふりかけて、レモン汁も少し絞った後、残りのローズマリーとセージを乗せてオーブンに入れます。

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本当だったら、バジルとオリーブオイルとライムとニンニクでヴェルデ(メキシコ風)ソースにしたかったなと今思ったりもする。でも、お買い物の時はチキンを買ったことだけで満足してたんです(笑)

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さて、20分くらい経ってオーブンを覗くと、ポテトがいい感じに火が通っていたので、一度取り出して、次は、ズッキーニと玉ねぎを入れます。この2つには、ほんのりオリーブオイルとレモンペッパーをまぶしておきました。めちゃくちゃいい匂いです。


そして、2度めのオーブンインです。

お腹がこの時点でぐぅぐぅ鳴っていて、我慢できずに少し冷めたパイナップルケーキを味見。

こっ!これは!ピナコラーダじゃないの!!!!

世紀の大発見です!!!!ミルクとパインとココナツのハーモニーが素晴らしい。まだまだ改良の余地がめっちゃあるけど、これは私の得意スイーツに昇格出来る日も近しです。なんせ簡単過ぎてレシピと言うレシピが無いのが素晴らしい。混ぜるだけ。最高!次は、豆乳をココナツミルクにしてやろう!ってくらい(笑)日本だとホットケーキミックスはお砂糖入ってないのかな?ホットケーキミックスでも全く同じ感じで出来ると思います。何ならシロップちょっと入れたらそれでぜんぜんカバー出来ると思いますので、是非お試しあれ!焼き上がりにシュレッドココナツ乗せるのもありやね。夢は膨らむ一方です。いつか極めたいと思います。

つまみ食いで心踊らせて、オーブンを開けると、いい感じに全体に火が通っていたので、サンクスギビングディナータイムに突入です。

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付け合せは、サラダ(奮発して生ハムも買った)とダイエット中なので、オートミールのご飯にアーティチョークマリネを添えて。2021年の自分の頑張りと今後無事にトレーニングを終えられる事と、2022年の正式に雇用完了(保険などベネフィット付くの)を祈って、いただきます!

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して、大好きなオードリー若ちゃんの「あちこちオードリーの出川哲朗と滝沢カレン」の回を発見してニコニコしながら最高のサンクスギビングディナータイムを過ごしました。

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終わり

#秋の味覚レシピ

最後まで一読ありがとうございました。