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鮨 料理 一高 感じるDNA。 尚且つ明らかに感じる違い。

自ら率いてきた宮崎の名店を敢えて飛び出してまで目指したものとは。

宮崎が誇る鮨の名店、一心鮨光洋。木宮四兄弟で知られ、その長男であり大将でもあった、木宮一洋さんが一心鮨光洋を離れるという衝撃の出来事から1年。現在、一心鮨光洋を率いている四男の一光さんから一洋さんが博多に新しくお店を出されると伺ったのは今年の5月頭でした。それから丁度3ヶ月後の8月5日に開店されたとの報を受け、訪問させていただきました。

場所は大濠公園駅から徒歩2分程度です。大濠公園と聞いて最初は遠いな〜と思いましたが、実際はそんな事はありませんでした。博多駅からも10分です。

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こちらのお店、ランチは11時半からなのですが、ディナーは17時半〜、18時半〜、20時〜の三部制どうすればそんな事が出来るのだろうと不思議に思って店内に入ったら、部屋が左右に分かれていて、どちらにもカウンターがあるんですね。右側は横一列のカウンター、左はL字型のカウンターが。両方を駆使する事で、この不思議な回し方が可能になっています。

そしてそれはこのお店の店名とコンセプトが大きく関わっているのです。

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大将の木宮一洋さん(右)と料理長の吉田健太さん(左)。木宮さんが握りを担当し、吉田さんが料理を担当します。前半1時間が料理パートで、後半1時間が鮨パートな感じになるのですが、料理パートと鮨パートでカウンターに立つ二人が入れ替わる形。『人間回転鮨』とは吉田さんの弁 (笑)。 つまり二つのカウンターを時間差で進め、パート毎に主役が入れ替わる、二人が必ずどちらかのカウンターにそれぞれ立つ事で、この不思議な三部制ディナーが成り立っています。主役は鮨と料理の両方。こちらのお店が『鮨 料理』と謳っておられるのは、おまかせで出てくる料理は単なる前菜では無いからです。鮨懐石ともまた違う、二人が織り成す世界をこれからご紹介します。

まずは氷出しの煎茶から戴き、吉田さんのお料理を待ちます。
氷が溶ける雫でお茶を抽出するこの手法。渋みが少なく旨味成分たっぷりです。

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料理長の吉田さんは以前から木宮さんとの親交があり、木宮さんがシンガポール在住時に現地の職へとお声掛を受け、京都にあったお勤めの料亭を退職、いざシンガポールへと云う矢先に木宮さんから『来るな!日本に留まれ!』と止められちゃったんだそうです。え〜、もう仕事辞めちゃったよ。どうすんだ?と当時は困惑されたそうですが、木宮さんはその時点できっと、吉田さんと一緒に一高を立ち上げたいという腹積もりがあったんでしょうね。多分。

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綺麗な緑の夕顔の葉

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