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Blenderで実写合成MVを作った記録。②撮影とカメラトラッキング

こんにちは、映像ディレクター/VFXアーティストの涌井嶺です。このnoteではオープンソースの3DCGソフト「Blender」を使い、人間以外フルCGのミュージックビデオを1年かけて制作した話をまとめております。前回の記事はたくさんの方に読んでいただき、noteおすすめ記事にもしていただけて驚きました!ありがとうございました。

↓:MV本編
↓:メイキング

余談ですが、このMV公開に際して、「1年間かけて作り切った努力がすごい」といった声もたくさんいただき嬉しかったです!自分としては努力した、という感覚はあんまりなくて、楽しくて夢中でこだわりながら、ゆっくり作っていたら1年経ってしまった、という感じだったのですが、コメントをくださった方全員に感謝です。

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そして今回からは、前回まとめた記事で触れたワークフローのより細かい制作段階にフォーカスし、失敗談や反省点をまとめていこうと思います。
ここからは専門的な内容も多いので、無料公開してしまうのもアレかなと思い、いちおう有料記事という形にさせていただいてます。

ここからのパートでは、①まず僕が行ったやり方を解説し、②そこで発生した問題点や失敗個所を挙げ、それらへの対策方法を考える、という構成で記事を書いていこうと思います。

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第二回は、撮影とカメラトラッキングについてです。この2つは共通する部分が多く、切り離せなかったのでまとめて記事にしました。

グリーンバック撮影自体は以前からたくさん行っていたので、もともとある程度のノウハウは持っていたのですが、3DCGに合成する上で新しく気づいたことも多くあったので、それも含めて紹介していければと思います。

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