マガジンのカバー画像

Roger 短歌集

77
私が #今日の短歌 で詠んだ短歌集です。
運営しているクリエイター

記事一覧

短歌・書道「残り福」

蕎麦喰ひて 底に残りし 此の一本 腹膨れずも 愛でるべき哉 意味:蕎麦を食べていると、器の底…

Roger
2か月前
9

書道・短歌「六花の便り」

見上げれば 雨の音する 都心にも 静けさまとひ 六花の便り 意味:空を見上げると雨音がする都…

Roger
3か月前
10

短歌・書道「お茶漬け」

寒々し 師走の朝に お茶漬けを かきこむ匙の 湯気もあたゝか 12月の早朝はとても寒い。身体を…

Roger
4か月前
12

短歌・書道「師走の筆」

師走入り 筆を眺めて 傷だらけ そっと触れゝば 我がことのやう 意味:師走になり愛用の筆を眺…

Roger
5か月前
11

短歌・書道「冬の朝」

冬の朝 きりゝと締まる 空気触れ 我が身も締まる 気持ちこそすれ 意味:冬の朝のきりりと引き…

Roger
5か月前
8

推し短歌「日本推し」

南風吹かば 荒れる野分を 案じつゝ 恙無くくあれ 我が秋津島 意味:南の空から暖かく湿った強…

Roger
7か月前
9

短歌・書道「赤子の教え」

祈りつゝ 今か今かと 待つ親に 泣いて教える 誕生の瞬間 意味:我が子の誕生を今か今かと祈りながら待っている親。我が子が生まれ落ちたことすら、泣き声で教えてもらった。親は一生子どもに教えられながら生きていくのだね。

短歌・書道「打ち上げ花火」

暑き夜に 上がる花火が 咲く刹那 ぴたりと止まる うちわの扇ぎ 意味:暑い夜の花火大会。夜空…

Roger
9か月前
5

今日の短歌「短歌とは」

短歌とは 己が心の 雄叫びを 投げつけ喚く 魂の歌

Roger
1年前
8

今日の短歌「新学期」

愛娘 期待と不安の 新学期 花弁となりて 着いて行きたし 意味:愛する娘が期待と不安を持って…

Roger
1年前
26

今日の短歌「さくら花」

我が肩に はらり降り落つ さくら花 側に居てよと 歩みもそろり 意味:私の肩に桜の花びらがは…

Roger
1年前
24

今日の短歌「畑仕事」

幼な子が 祖母と耕す 畑では 土のみならず 心耕す 意味:散歩をしていると、畑で小さな子ども…

Roger
1年前
26

今日の短歌「白と黒」

休日の 朝餉の後は 微笑みて 白磁の匙を 珈琲の海へ 訳:休日に少し遅めの朝食を取った後は、…

Roger
1年前
18

今日の短歌「蕎麦処」

辰の刻 求めし蕎麦は 城下町 きりゝと硬く 旨さ十割 訳:午前八時に家を出て食べに行った蕎麦処は城下町にある。その蕎麦はきりりと硬いコシがあり、蕎麦の割合は分からなかったけれど、十割満点の旨さで間違いなかった。