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負けない運用とは、徹底した分散投資です

こんにちは。プライベートバンカーT&Sです。

今回もバランス型ファンドについてお話したいと思います。

なぜならバランス型(資産複合型)ファンドは、ポートフォリオ運用を実践するにあたり非常にお手軽で便利な代物だからです。

前回は『投資のソムリエ』というファンドでご説明しましたので、ご興味ある方はご覧になってみてください。


その『投資のソムリエ』はグローバルな8資産に分散投資するファンドで、リスクを4%程度に設定したファンドです。

そして大きなリターンを求めた運用ではなく、リスクにフォーカスした運用をしている点がこのファンドの最大の特徴ではないかと思っております。

まさにコア・サテライト戦略において、欠かせないファンドと言えるのではないでしょうか。

しかし国内に6000本以上あると言われる投資信託の中で、コア運用に適したファンドが『投資のソムリエ』だけでは寂しいものがあります。

そこで本日は『投資のソムリエ』に勝るとも劣らないバランス型ファンドを1つご紹介したいと思います。

それは『クアトロ』の愛称でお馴染みの『ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド』というバランス型ファンドです。

純資産総額が2300億円を超える巨大ファンドで、モーニングスターやR&IのFUND AWARDなど数々の受賞歴を持つファンドなので、既に皆様もご存知かもしれません。

『投資のソムリエ』より1年遅い設定で、2013年からの運用実績となっております。

月次レポートにはファンドマネージャーであるエリック・ロセ氏の顔写真と経歴が記載されており、非常に好感が持てます。(やはり顔出しは重要だと思います)

『投資のソムリエ』のファンドマネージャーである得能氏も最近でこそYouTubeなどで目にするようになりましたが、アセットマネジメントoneのような国内大手運用会社は、情報開示の点で改善の余地があるのではないかと思ってしまいます。

その点、独立系の運用会社や外資系の運用会社は投資家へのアピールが非常に上手だと思うのです。

皆様も月次レポートを読む際には、そのような観点からもファンドを評価されることをお勧めしたいと思います。

さて『クアトロ』の運用実績ですが、2021年8月末の月次レポートでは、設定来の騰落率が24.13%(年率2.84%)となっております。

一方、リスクに対して数字的なものは記載されておりませんが、ファンドのコンセプトとして月次レポートの冒頭に『負けない運用』という言葉を使用しております。

*『負けない運用』とは、下落リスクを低減しつつ中期的に安定した収益を獲得する運用をいいます。

その方法として、様々なアセット・クラス(資産)へ分散投資すること、様々な投資戦略を活用すること、市場環境に応じて資産配分を機動的に変更することが挙げられております。

一見、珍しくもない運用方針にも感じられますが、私はこの『クアトロ』の分散投資を是非、月次レポートにてご確認して頂きたいと思っております。

なんと3ページ目から5ページ目にかけて、70を超える投資対象と投資方針が、ずらりと記載されているのです。

例えば、ユーロ建て債券の組入比率が4.9%だったり、同じく中国人民元建て債券の組入比率も4.9%だったりと、債券のみで24の対象に投資していることがわかります。

株式で言えば、セキュリティ関連の組入比率が1.3%だったり、スイス株式の組入比率が2.9%だったりと非常に面白いアセット・クラスへ投資していることも確認できます。

その他、『投資のソムリエ』にないポイントとして、オルタナティブ資産の組入があることも『クアトロ』の特徴だと思います。

ヘッジファンド(もしくはヘッジファンドの手法)などと言われるロング・ショート戦略やマーケット・ニュートラル戦略、そして金なども投資対象としており、ポートフォリオの約16%がオルタナティブ資産となっております。

さらにETFにも投資しております。

要するに徹底的に分散投資しているわけで、月次レポートも眺めるだけで安心感を覚えてしまう魅力を持ったファンドです。

そして注目すべきは、2020年3月のコロナ・ショックあたりの投資対象別構成比率です。

投資方針として市場環境に応じて資産配分を機動的に変更するとしているものの、実は『投資のソムリエ』のようにドラスティックな変更をしていないことが読み取れるのです。

逆にここが私にとって魅力的な部分でもあるのです。

当然、『投資のソムリエ』のように、大荒れとなったマーケット環境でファンドマネージャーの機敏な対応により、見事に投資家の期待に応えるファンドも魅力的です。

しかし徹底した分散投資により、大荒れとなったマーケット環境が訪れたとしても耐えることのできる強靱なポートフォリオを最初から持つことで、その後の景気回復局面でシッカリと投資家の期待に応えるファンドも魅力的だと思います。

さて、どちらが皆様の好みのファンドとなるのでしょうか?

この『負けない運用』、皆様のポートフォリオの核となるコア運用の候補としてご検討いただければ幸いです。

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