見出し画像

コモンズ投信を知ってますか?(コモンズ30ファンド編)


こんにちは。プライベートバンカーT&Sです。

ついに『コモンズ30ファンド』の回がやって参りました。正直、興奮気味です!

個人的に大ファンであるという事もありますが、その投資哲学をぜひ皆様に知っていただきたいと思うファンドなのです。

コモンズ投信に関しては、下記2回の記事をお読み頂ければ更に理解が深まると思います。

それでは、いつものように月次レポート(2021.05.31)から見ていきたいと思います。

まず1ページ目は『渋沢と伊井の想い』というメッセージから始まります。投資信託のレポートというより、まるで運用責任者から届く手紙のような、とても読みやすく、暖かみのある文書となっております。

そして今回は農機メーカートップのクボタについて、お話しされていました。

現在はコロナ禍と言われますが、130年程前は世界中でコレラが大流行していたそうです。この時に清潔な水を確保するため、水道管の国産化を成し遂げた起業家こそクボタの創業者である久保田権四郎氏だと紹介されておりました。

コモンズ投信は、このクボタ株をファンド立ち上げ時の13年前から保有しており、その間に株価は約5倍に上昇したそうです。

そのクボタの組入を検討した理由には、人類にとっての長期的なテーマに『食』というものがあり、コモンズ投信ではクボタという企業は、この分野で社会的な課題をイノベーションによって解決していく企業だと考えているとの事でした。

私は非常にコモンズ投信らしい長期的な判断がそこにはあると感じました。その上で株価が5倍になるという素晴らしい実績を残しております。

またページ下段にリンクが貼られており、クボタとの対話動画を見ることができるのもコモンズ投信ならではのファンサービスではないでしょうか。

運用をファンドマネージャーに任せる投資信託では、残念ながら投資家が運用の指図をすることは出来ません。そうなるとプロセスではなく、どうしても結果(実績)ばかりに注目しがちではあります。もちろん実績も素晴らしいのですが、何よりコモンズ投信の投資家はある意味で簡単に休むことは出来ないのです。

まるで一緒に戦っているような、サッカーで例えるなら12番目の選手のような感覚すら覚える投資信託なのです。

そこには企業や投資家との徹底した対話、そして徹底した情報開示があるのです。投資家はコモンズ投信や投資先企業と一緒に考え、一緒に成長していく、そんな感覚が芽生えるファンドとも言えるのです。

尚、ホームページで紹介されている『コモンズ30ファンド』の特長は、
①『30年の長い目線を持ってお客さまと企業と育む長期投資』

②『真のグローバル企業を中心に30銘柄へ集中投資』

③『対話で企業とお客さまをつなぎ価値の創造と楽しさを提供』

という3つであり、他では見ることのできない独自の投資哲学を持っている運用会社だと思います。

そして2ページ目以降はファンドの状況になります。

基準価額の推移を表したチャートが大きく掲載されており、当初(2009.1.19)10000万円からスタートした基準価額は現在36224円となっております。設定来の騰落率はなんと302.64%になります。

昨今、手数料の安いインデックス型ファンドを褒め称える評論家の方々に是非知って頂きたいファンドです。

純資産総額は順調に増加傾向ではありますが、まだまだ269.9億円と少なめになっております。

そして1番面白いのは次のページ(3ページ目)だと私は思います。『コモンズ30ファンド』も他の投資信託と同様に、セクター別の組入比率が記載されているのですが、少し変わっているのです。

生活ソリューション16.2%、精密テクノロジー14.2%、ウェルネス14.1%・・・。

皆様は、お気づきになりますでしょうか?

通常、セクター別の組入比率といえば、鉄鋼〇%、機械〇%、銀行業〇%といった東証33業種の分類のことを言うと思います。

しかし『コモンズ30ファンド』は独自の未来コンセプトで企業を11分類し、その分類に適した魅力ある企業へ投資すると言うのです。

これについて伊井氏は、東証33業種はその企業にとって、現在そして過去の業種だと説明されていたことがあります。

これまで多くの成長企業は、その時々の環境に応じて変化し、時には業種さえも変化させてきたのです。だからこそ長期で成長する事ができたのです。

コモンズ投信では未来を見据えた投資をしており、東証33業種では分類できない魅力ある企業を30社まで厳選して投資しているのです。

つまり未来コンセプトとは、コモンズ投信の考えるあるべき未来の企業の姿なのだと思います。

是非、皆様も月次レポートにて確認して頂ければ嬉しく思います。

そして4ページ以降は、ファンドの運用状況、今月のピック!(企業紹介)、こどもトラスト(未来を見据えたコモンズ投信の取り組み)など、読み応えのある記事がまだまだ続きます。

いかがでしょうか?

ここまで『コモンズ30ファンド』の月次レポートを私なりの解釈で簡単にご紹介させて頂きました。

私がnoteに最初に投稿してから今回で8回目の投稿になります。米国株を投資対象としたインデックスファンドより、面白いファンドがあると大口を叩いてスタートした投稿ですが、確かに存在すると思っていただけましたでしょうか?

それは投資家が、まるでスポーツの熱狂的なファンになるような投資信託であるとも申し上げました。

投資信託のファンになることができたら、きっとこれまで以上に投資は面白くなると思います。

そして、それらを自分好みのフォーメーションに組み上げる。

それが真のポートフォリオ運用ではないかと思います。

そろそろ、あの投信は損した、あのファンドは儲かった、というステージから一歩先へ進んでみませんか?

富裕層と言われる投資家は、当然のように実践しているのです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?