的確な質問を投げ掛けるのは難しい。

昨日は気仙沼青年会議所の次年度理事会。理事長方針や組織図など、上程された議案について協議する場。今年は理事者でなかったので久々の参加だが、改めて質問というのは難しいなと感じた。

もちろん、明らかな間違いと思われる箇所を確認するような質問のは簡単。また、自分が理解しきれなかった点を説明してもらうのも、相手がある程度答えを持っているので、素直に質問と回答の往復をすればいいので難しくない。

今回難しいと感じたのは、相手が必ずしも答えを持っていない質問。例えば、内容が抽象的だからもっと具体的に書いて欲しい、検討が甘い箇所をもっと意図を持って考えて欲しい、といった場合だ。


そういった場合、普通に質問をしても満足のいく答えが得られないことも多い。次回までに具体化・再考してくるようにお願いすることも出来るが、それでは議論の深まるスピードは遅くなる。

フランクに議論できる場なら侃侃諤諤やればいいが、質疑応答スタイルだとそれが出来ない。本来、それは理事会に持ち込む前に行うべきことだろうが、必ずしも理想通りに仕上げられることばかりではない。


今回、他の理事者を見て上手だなと感じたのは、文章の意図を確認しながら、重複する部分を削って本質を拾い上げていく質問。そうすると、これだけでは足りないからもう少し表現するように、と具体的に宿題を渡せる。

また、意図を直接問いただすのではなく、その方針から帰結する事業を想像させ、それで良いのかを問うやり方もあった。方針という抽象レイヤーではなく、事業という具体レイヤーまで落とし込めば、良し悪しの判断はしやすい。


両方に共通するのは、質問をする側がある程度の理想形をしっかり持っていること。質問する側はただ質問をすればいいのではなく、回答する側をどう導くかを考えていなくてはならない。

昨年は議案を書いて事業や例会を運営するだけで精一杯だったけど、来年はもう少し高所大所から自分のあり方を考えて、今までの自分の殻を破るような成長をしていきたい。

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