転職を考える前に考えるチェックリスト。

昔のメモを整理していたら、表題のようなものが出てきた。IBM時代、先輩コンサルタントからキャリアの話を聞く機会があり、そのときにメモしたものだと思う。

・ 自分はやるべきことを本当にやったか? 
・ この会社でやれることを本当にやり尽くしたか?
・ 自分はこの会社で成長できたのか?
・ やめるきっかけ/原因に対して、自分はどんな努力をしたか?
・ 自分の仕事環境、レベルを上げる努力を本当にしたか?
・ 何故、今できないことが、次の会社/環境でできると思うのか?

一言で言えば、逃げの転職をするな、ということ。後ろめたい気持ちで次のキャリアに移ると、後ろ向きの気持ちで仕事に臨んでしまう。このチェックリストは、自分はやるべくことを全てやった、それでも得られない環境の変化を手に入れるために転職するのだ、という覚悟を決めるためのものなのだと思う。

別の先輩からは、「会社を辞めるなら、自分のパフォーマンスのピークで、周りに惜しまれながら辞めろ」とも言われた。負け戦が決定的になってから退却するのでは判断が遅い。むしろ、こちらの戦況が有利なうちに、引き際を冷静に見極めることが大事なのだろう。

ちなみに、経営者になって転職を考えるような機会はなくなったが、今の事業を続けていいのか、今の役目を引き受けていいのか、といった観点でも刺激になるチェックリスト。果たして、今の自分は何かを環境のせいにしていないか、少し落ち着いて考えてみたい。

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