既存の組織で新しい事業を始めること。

最近、0から1を作ることが好き、という人を比較的多く見かける。自分も気仙沼に帰ってきてから、新しい事業にいろいろ取り組んできたけど、自分の考えを形にするのは楽しいし、そんなに難しいことではないのだな、とも感じた。

難しさが一気に上がるのは、それを既存の組織でやろうとすること。長い歴史のある組織には、それまで積み上げられてきた歴史があり、その歴史から抽出された不文律があり、その不文律によって出来上がった人々の慣習がある。

幼い頃から染み付いてきた癖が抜けないのと同様に、長きにわたって行われてきた慣習はなかなか変えられない。面白そうな提案を持ち込んでも、組織の中の人は言葉にできない違和感を感じ、物事が上手く進んでいかないことは多い。


ただ、これは必ずしもネガティブな事象ではなく、人間が生まれ持った能力として、殊更にエネルギーを掛けてルールや原則を文書化しなくとも、過去の失敗を避けて成功を踏襲していける素晴らしい能力がある、ということだ。

違和感を感じられるのは、過去の成功体験から外れているからで、そこには何かのリスクが潜んでいる。そこを紐解いて、違和感のない状態に持っていければ、事業の成功確度は高まる。先人の知恵を活かさない手はない。


また、歴史・不文律・慣習を紐解いて考えていくことは、面倒くさいようで実は楽しい。この慣習が出来上がった背景に何があったのか、遡って理解を深めていくのは、歴史の研究のように知的好奇心をくすぐる。

そうして歴史を紐解いていけば、実は過去にも新しい事業に踏み切ったことが分かるかもしれない。これまで難色を示していた人も、あの時と同じようにやりたいんですと言われれば、急に乗り気になってくれることもある。

自分だけで0から1を作るよりは面倒なプロセスかもしれないが、そこを乗り越えると、様々な人達の後押しで事業は進み始める。歴史のある様々な組織に関わっているので、そのプロセスを楽しんでいきたい。

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廣野一誠

リーダーシップ

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