営業なんて絶対にやりたくない、と思っていた。

僕は東京で10年仕事をしていたのだが、最後の4年間は先輩が創業したベンチャー企業で働いていた。人数の少ないベンチャーだったので、何でもやらないといけない環境で、営業もしばらくはやっていた。

何を隠そう、就職活動をしているときに、絶対やりたくないと思っていたのが営業である。学生らしい勘違いだが、相手の機嫌を取って買ってもらう仕事より、知識・経験で相手から頼りにしてもらえる仕事をしたい、なんて思っていた。


ところが、コンサルタントとして働くようになって気付いたのは、仕事の起点になるのは案件を受注してくる営業だということ。どれだけ知識・経験を付けても、案件のないコンサルタントは食べていくことができない。

また、コンサルティングの仕事は金額が大きい。リサーチや構想策定のようなものなら数千万円、システム構築が絡むなら数十億円、それだけの金額の投資を意思決定してもらうには、当然、相手の機嫌を取るだけでは足りない。

営業とは、お客様に向けては自社の顔であり、会社に向けてはお客様の代弁者である。この人なら自分の要望を汲み取って良いものをコーディネートしてくれる、という信頼関係を築けなければ案件は取れない。


そうして、一人前に自分の食い扶持を稼いで会社に貢献するには、営業は避けて通れないのだと思うようになった。先輩の起業したベンチャーに参画しようと思ったのは、そんな背景もあったからだ。

参画したベンチャーには、キーエンス出身のトップ営業マンも参画してきていたので、営業とは何かをイチから学ぶには最高の環境だった。ここから何回かに分けて、そこで学んだことを言語化していきたい。


ここしばらく採用やインターンのことを書こうとしていたけど、やはり、思考を整理することと文章を作ることを同時並行にやってはダメだ。記事を書くことのハードルがどんどん上がってしまう。

まずは書く練習と割り切ったのだから、思考の整理されてるネタを書き続ける。その間に、書きたいネタの思考を整理して、書ける準備が整ったタイミングで書く作業に入る。欲張らずに続けよう。

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