人間の自己認識はいつの時期に作られるのか。(映画「モテキ」を見て)

年末、嫁と子供が里帰りしていて時間があったので、Amazon Primeで「モテキ」を見た。ずっと見ようと思っていて、なかなか時間が取れないうちに、もう8年も前の映画になっていたらしい。

感想としては、非モテ気質で音楽オタクの主人公が自分と重なり、良い意味で自分の黒歴史を掘り起こされる映画。サブカル好きに刺さる劇中曲のチョイスも奏功して、とても気持ちを揺さぶられる映画だった。

いろいろレビューを書いてみようとも思ったけど、ちょっと検索したら、自分の言いたいことを書き尽くしてくれてるレビューが見つかった。映画をオススメする観点としては、ここに書かれてる内容に尽きる。


ところで、主人公の幸世と自分を重ねてしまうと書いたのだけど、冷静に境遇を比べるとあまり重なるところがない。社会人になってからは会社勤めを外れていないし、気が付いたら3人の子持ち。来年には結婚して10年を迎える。

それでも、自分自身では非モテ気質という自己認識が拭えず、こういう主人公には凄く共感をしてしまう。多分、勉強しか取り柄がないと鬱屈していた高校時代とか、悶々と片思いしては実らない大学時代の記憶が色濃いのだろう。

人の音楽の好みは14歳の頃に聞いた音楽で決まる、なんて話がSpotifyのCMであった気がするけど、人間の自己認識というのはきっと、多感な時期をどう過ごしたかで決まるのだろうな。


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