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今日の心に響いた格言、名言、一節

運は後払いである (運転者、喜多川泰)

運は良い、悪いではなく貯めて使うものだという。頑張っても報われない、努力しても報われない=運が悪いという事ではなく、運を貯めるという行為をしているのだ。あとで必ずいい事が起きる。

感想

人は何か嫌なことが起きると「運が悪かった」「ツキがない」と結論付けがちだ。私も例に漏れず、仕事で嫌なことがあったり思い通りにならないことがあるたびに「運が悪い」と思ってきた。運の悪さで片付けなければ、受け入れられない状況すらあるように感じていた。
では、運が悪いとは何をもって運が悪いというのか。それはつまり人と比べることではないだろうか。
貧乏なのは運が悪いから。才能ないのは運が悪いから。
すべて他人と比べて判断するから起こる。そしてそれは、たとえ自分が恵まれた状況にあったとしても、永遠に止まらないものだ。
今回の一節は、そんな運が悪い論に一石を投じている。
また本誌では、今の自分に蓄積されている運は、先祖代々から受け継がれてきたものと語られる場面がある。新鮮な発想だと感じた。
自身の運は、自身の行動や振る舞いでのみ完結するものだと思っていたからだ。逆に自分が貯めた運は後に受け継がれるということにもなる。
自分で貯めた運なんだから自分ですべて使いたい!・・・・という欲張りな発想は置いておいて、自身で貯めた運が誰か親しい者の幸せになるというのは素晴らしいんじゃないかと思う。
これは偽善でもなんでもなく、自身の頑張りが必ず実を結ぶという価値観だ。損得勘定で生きてきがちな私達は、損した!という感情が一度湧いてしまうと、それまでの頑張りを意味がなかったものと否定してしまう。確かに運を貯蓄するものだとか、運が受け継がれるという発想は合理的でないし、所詮フィクションと言ってしまえばそれまでだ。だが、自身が積み上げてきたものや情熱を注いだもの、それがどんな形であれ報われるというのはどれ程嬉しいことだろう。いつか必ず報われるのであれば、日々の努力は無駄ではないのだ。その報われるタイミングが人それぞれで異なる。ただそれだけなのだ。

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