終活宣言
いつもお読みいただきありがとうございます。
薬剤師でありながら、ITストラテジストを目指して日々勉強中のmassaです。(薬剤師をやめるわけではないよ。)
学習の進捗状況
今日も本業の方が忙しく、重ねていろんな仕事が舞い込んできたため1日中てんてこ舞いでした。
勉強時間は、1時間取れたかどうかですね。
オペレーティングシステムとソフトウェアのあたりまで進みました。
あと、キングコング西野さんが開催された、
を拝見しました。
サラッと話題に出しましたが、これはめちゃくちゃおすすめです。本当は3月2日にリアルタイムで参加したかったんですが、どうしても時間の都合上それは叶わず、やっと今日時間をとってみることができました。
詳細は、見ていただくのが一番ですが、DAO(自立分散型組織)だけじゃなく、NFTについても分かりやすく説明してくださっているので、知識がより整理できます。
生徒代表の皆さんの役割分担が最高で、そのために、講義に深みが出て、本当に理解が進みます。
(視聴者があれっ、今んとこわかんないぞってとこで、代わりに質問してくださるので、分からないところをその都度潰していけるんです。)
ZOOMの活用法という意味でも、チームのあり方という意味でも一見の価値ありだと思います。
あっ、それも入れると、勉強時間は2時間30分捻出できましたね。
ある老婦人の話
急に話は変わりますが、ある女性の患者さんの話をさせてください。
その患者さんは、80代前半。今もご健在です。
一見するとすごく元気そうで、背筋もピンと真っ直ぐ。お話も理路整然としっかりされています。
息子さんと大きな家でお二人暮らし。
僕の薬局から目と鼻の先にお住まいです。
その患者さんとの出会いは、5年ほど前。
ご主人の処方せんを持ってこられたのが最初でした。
ご主人は、肺の病気で入退院を繰り返しておられ、奥様は、献身的にご主人の介護をしておられました。
その後、ご主人が肺炎でお亡くなりになり、最後の挨拶に来てくださってからしばらくお会いする機会がなく、どうされているのだろうかと思いながらも約3年の月日が過ぎてしまっていました。
そして、今から2年くらい前だったかな。
ある日突然、薬局に顔を見せてくださいました。
久しぶりの再会でしたが、印象深かったこともあり、一見してその患者さんだと分かり、いろいろ話をさせていただくことに。
すると、今度はご自身が肺癌になられたとのことでした。
僕も長年薬剤師をやっていますと、たくさんの癌患者さんとお話しさせていただく機会があります。もちろん、治療がうまくいって治る方もいらっしゃれば、治療の甲斐なくお亡くなりになる方も。。。
ですが、僕にできることといえば、本当に少なく、いつも歯痒い思いをするばかりです。
この患者さん(仮に吉田さんとさせてください)の場合は、当時はそれほど癌が進行しておらず、軽めの化学療法をしながら、補助的に服用していただく薬を当薬局で調剤させていただくことになりました。
吉田さんは、本当に気丈な方で、癌であることを全く隠さず、今自分にできることは何か考えられ、そして、癌ではありながらこうやって生かしてもらっていることに感謝しているんだといつもおっしゃっていて、吉田さんを元気付けないといけない僕の方が、逆に元気付けられるような、そんな方です。
ですが、吉田さんの癌は、徐々にですが進行しています。顔色もどんどん悪くなり、化学療法や内服の抗がん剤の副作用で皮膚がただれ、出血を伴うこともしばしば。
副作用が出ては、一旦薬を中止し、副作用が改善すれば、また化学療法や抗がん剤を再開するということを今も続けれおられます。
そんな吉田さん。
ある時僕に、小声でこう話されました。
「今、終活しているの」
終活宣言
先ほども書きましたが、僕は何人ものがん患者さんと話す機会がありました。でも、終活しているという言葉を聞いたのは吉田さんが初めてでした。
僕は吉田さんからその言葉を聞いた時、何とも言えない感情が湧きました。
もちろん、終活と言う言葉は知っていましたし、それについて学んだこともあります。
その大切さもわかっているつもりです。
それはそうなんですが、吉田さんが「終活しているの」って言った時の表情があまりにも寂しそうだったんです。
吉田さんは、本当に癌を受け入れているのだろうか?
吉田さんは、本当に終活したいと思っているのだろうか?
僕の頭の中を、この言葉がぐるぐる回りました。そしてそれは今も同じです。
ただ、吉田さんはその後、薬局に来るたびに自分がどんな終活をしているのか今でも逐一教えてくださいます。
吉田さんが終活する1番の理由は、残される家族や親類、そしてご近所の方にまで迷惑がかからないように逝きたいというその思いからです。
本当に、強い方です。
僕は、吉田さんの話を聞くくらいしかできませんが、これから病状が進行したとしても、最期まで彼女を見守り続けたいと思っています。
僕は、自分がその立場になった時、終活なんてできるんだろうか?
あと何十年後かに必ず訪れるその時までに、この答えが出るのかどうか分かりませんが、吉田さんのように間際まで周りに気遣いできる人でありたいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
また、明日。
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