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母親目線で見るロケットマンの脆さ

Withコロナの現実で、飛躍的に充実したのが我が家のWi-Fi環境。そもそもは子どもたちのオンライン授業だの、スタディ何とかだの、動画で課題提出だの…に対応するためでした。
そんなある時、パートナーが気づいたのはWi-Fi環境が向上したおかげで、プロジェクター+スクリーンにアマプラの映画が映し出せること。かつて試したときはあまり映像が美しくなく、やはりDVDかBlu-rayじゃないとだめよね〜なんて話していたのです。

というわけで自宅のスクリーンでアマプラの『Rocketman/ロケットマン』を観てみました。

エルトン・ジョンの半生を描くのこの映画。Correlation的には主役のタロン・エジャトンはキングスマン・ゴールデン・サークルでエルトン・ジョンと共演していること。
そして、エルトン・ジョンの作詞パートナーであるバーニー・トーピン役はジェイミー・ベル。彼は『Billy Elliot/リトル・ダンサー』で有名になり様々な映画で活躍してますよね。未見だけど『Film Stars Don't Die in Liverpool/リヴァプール、最後の恋』は絶対観なきゃと思ってます。
あ!エルトンのマネージャー役リチャード・マッデンは『Cinderella/シンデレラ』でリリー・ジェームズと共演してるのね〜。王子役とな。ほほぅ。

ストーリーは成功を収めたエルトン(本名はレジナルド・ドワイト)がアルコールとドラッグの依存症ケアのグループセラピーのようなところで告白するところから始まる。幼い頃から音楽の才能があり王立音楽院で奨学生として学ぶエルトンは家族からの愛に恵まれなかった。作詞パートナー・バーニーと出会い、フォーク、ロックやソウルなど様々な音楽を吸収して作られたエルトンの音楽は莫大な収益を上げたけれど、セクシャリティの問題もあり、薬物やアルコールに溺れ人間関係が壊れていく。恋人兼マネージャーともうまく行かなくなったが、パートナーのバーニーはずっとエルトンのことを大切に思っていてくれた。
エンディングロールで同性パートナーのこと、パートナーと子どもを持ち家族になったことなどがさらっと語られる。

んんん〜〜。

エルトン自身が製作に関わっているので、事実に基づいた映画であるのは間違いないと思います。ただ、どうしても構成的に『Bohemian Rhapsody/ボヘミアン・ラプソディ』とかぶってきちゃいますよね。。同性愛シーンが具体的にあったのでボヘラプと比べて高評価している方もいるみたいなんですが…。

一緒に観たパートナーと話していてつい「タロンは頑張ってたよね」というと「でた!母親目線」と言われてしまいました。そう、わたしはタロンとコリン・ファースの『Kingsman/キングスマン』が大好きなので、つい応援してしまうのです。でも映画として『Rocketman/ロケットマン』に感動したかと言われると、「タロンが頑張ってやってたから観て良かった…」というレベル。他の人にお勧めするかと言われると「イギリスや洋楽好きな人なら〜」というレベル。Correlationを知らないほうが映画に入り込めたのでは…というジレンマが襲ってきました。このコラムの存在意義が…。

そして、タロンの歌やピアノの演奏もうまいとは思うんだけど、ボヘラプのときのように「あれ?今の本人?どっち?」みたいな凄さは正直感じられなくて。エルトンでもなくタロン。そういう意味ではバーニー役のジェイミー・ベルの方がまだ良かったかも。リトル・ダンサーやジェーン・エアの時のイメージで探していたので最初誰かわからなかったぐらい。

いろいろ書きましたが、いまエルトンを演じることができたのはタロンしかいなかったとは思います。タロン、頑張れ!

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