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PSVについての雑感

お久しぶりです。今回は堂安律の新たなプレー先であるPSVについて少し書いていこうと思います。先週のミッドウィークに行われたスポルティング戦を例として取り上げております。

昨季PSVはエールディヴィジを2位でフィニッシュし、CLの予備予選からの参戦権利を得ていました。しかし、その予備予選でバーゼルに敗戦を喫し、ELの予備予選に回ることに。そこからノルウェーのハウゲスンやキプロスのアポロンを下し、無事にELの本選出場の権利を得ることができました。

本選ではグループDとしてノルウェーのローゼンボルグ、オーストリアのLASKリンツ、そして今回対戦したポルトガルのスポルティングと同組になっている。このグループを見る限り、突破は最低限のミッションになるだろうと考えられますね。

スタメン

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PSVはこちらの4-3-3が基本のフォーメーションである。昨季からの変更点としてはCBのバウムガルトルをドイツから。LSBを務めていたアンヘリーノがマンCに移籍したことに伴い、8月は本職でないサディレクが後を継いでいたがなかなか機能せず、移籍マーケット終盤にフランスからボスカリを獲得している。トップ下には直近起用に応えているイハターレン。ベルフワインとイハターレンに関してはスタートはこの通りであるが試合中は互いにポジションを交換しあったりするなどわりと自由な配置であった。

このイハターレンという選手はまだ17歳と非常に若く、今年デビューしたにも関わらず、既にこのPSVのレギュラーに張りつつある。モロッコとオランダの国籍を持ち、すでにオランダからはJongのお誘いが来ているが、現在はまだどちらのユニフォームを身に纏うのか明らかにされてはいない。これからのサッカー界において注目必至であるかもしれない。

さらに今季からマレンが中央のFWでプレーすることにより得点を量産している。さらに控えにミトログルやガクポ、そして堂安といった顔ぶれだ。

攻撃陣の自由さ

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PSVの前線の動きはとても活発である。とくにカウンター重視のPSVは前線にスピードタイプのアタッカーを置くことでピッチ上を幅広く使う。基本的に前線の選手は自由にポジションを一時的にチェンジさせながら攻撃を仕掛ける。さらに奪ってからの速攻が持ち味であり、攻撃スピードが速く、この試合も何度か速攻からチャンスを作っていた。RSBのダンフリースも攻撃的なのでオーバーラップも多く前線にかなりの人数を割くことができる。

クオリティの高さ

これは堂安が前所属したフローニンゲンと比較して言えることだが、やはり選手個々のクオリティが高い。奪ってからの速攻であったり、そして何よりもフィニッシュまでもっていく力がある選手が前線には揃っている。たとえば、以前であれば堂安がボール保持時に対して味方のオフ・ザ・ボールの動きが乏しかった。そのため出し所がなく、サイドから無理な突破を試みようとしていたが、やはり相手も対策しているのかSBや真ん中の選手がフォローして対応に当たっていた。

しかし、このPSVというチームは先ほども取り上げたようにかなりポジションを自由に動かし、ボールだけでなく、人も連動していて欲しいところにいるといった状況である。決してフローニンゲンのクオリティが悪かったというわけではもちろんないのだが、これだと堂安もやりやすくなり、もしかしたらより自身のプレースタイルが活きるかもしれない。

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(イハターレンから堂安にボールが渡った時すでに前線の動き出しは開始。ちなみにベルフワインはこの直前にサイドに一瞬動く素振りを見せ、センターに動き出し、相手を欺く。その一瞬でサイドにスペースが。)

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(ここは完全に得意なゾーン。結果的にはシュートまで持っていったが、この赤丸のベルフワインに預けてもビッグチャンス。シュートスペースも充分あるので決めれたかも...。ただこんな感じで選択肢が増えることは重要。)

※試合キャプ画はPSV公式より

まとめ

さすがオランダ名門クラブだなぁというのが正直な感想です。この前のアヤックス戦でも堂安の出場機会はなかったものの、かなりインテンシティの高い試合でした。とくに前線3人はもう既にお互いの特徴を共有できているように感じましたし、そんな中で堂安がスタメンに割って入ることはなかなか大変なことでしょう。しかし、マルク・ファン・ボメル監督はおそらく長期的な目線で見ているだろうし、これから先とくに中堅~下位のような相手の試合であれば少ない時間でも出場機会はあると考えられます。そこでゴールやアシストといった目に見える結果を出せるかが今シーズンを占うのではないかと思います。

ちなみにDAZNではヨーロッパリーグ限定ではありますが、おそらくPSVの試合は全試合やると思うので、興味ある方は是非見てください。スポルティング戦は見逃し配信もあります!

最後までお読みいただきありがとうございました。


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