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【掲示3時間で、掲示打ち切り】


こんにちは。

REAR PROJECT代表

片野健太です。


僕は今、

「こうやって表現の場は失われていくのか」と、怒りや悲しみの感情が渦巻いてます。

掲示3時間で外側に掲示しているポスターが掲示打ち切りになりました。

時系列で説明していきます。


9:00 スクランブル交差点に到着

9:00~10:00 喫煙所清掃・掲示準備

10:30~11:00 ポスター掲示


すぐに剥がれ落ちてゴミにならぬよう入念にパーテーションを綺麗にし、

いざ掲示。


そして最後の1枚に差し掛かった際に事件が起きた。


「これ、誰が作ってるんですかね」


自称広告代理店勤務というおっさんが話しかけてきた。


「僕らが作ってますよ」


頭に「?」を浮かべながら答えた。


すると、


「これは良くないな〜。これ日本が今離婚率が上がっている状況で、

離婚(もしくはカップルの別れ)を助長しかねない!」


そのポスターがこちら。



別れたワケを考えて


このキャッチフレーズの「別れ」と「離婚」を結びつけて

何やら憤慨しているみたいだ。


まず、このキャッチフレーズの理由だけれども


①分煙について

喫煙所のパーテーションからはみ出て喫煙している事が課題のスクランブル交差点喫煙所に対して

「なぜ分煙になったか今一度考えよう」という思いと、

喫煙者の「吸いたい」という欲求を満たす為だけに好き勝手人々が歩く街中で歩きタバコする事はイマイチだよね。

といった意味が込められています。


②男女間に関して

上記の意味に加えて、

男のだらしなくモラルのない行動に愛想を尽かした女性からの意見。



という2つの意味をを重ね合わせたキャッチフレーズ。


このキャッチフレーズに対して

「これを見た女性は自分の彼氏・旦那について別れを切り出すキッカケを作ってしまうのではないか」


とほざいてるんですが


まず、その妄想正直思いつかない。

百歩譲ってそう感じたとしても、


僕からしたら、これがキッカケで別れを考えるくらいなら

それぐらいの関係だったとしか言えない。


そして何より離婚率が上がることの何が悪いのか?

離婚=悪

がどうしてもよく分からない。

離婚の原因は人それぞれで第三者が

ギャーギャー騒ぎ立てることでもないし、

離婚して幸せを感じている人だっているだろう。


そして自称広告代理店男は続けた。


「これだけ人目のつくところなのだから、

補足を入れるかわかりやすい表現をするべきだ」と。



じゃあこうすればいいのか???

誰が見るんだこんなの。


アーティストのプロモーションを目的にしたり、

「私たちは社会課題に挑戦してます!」感を出すなら

これでもいいかもしれないが


こちとら本気でポイ捨て問題に挑戦してるんだ。


色々と議論する中で結局おっさんが

何をどうしたいのか分からないまま、

話の最中で去っていった。


そしてここからが本題(前置きがかなり長くてすみません)


掲示を終え事務所に帰ってくると渋谷区より通知が。


「広告代理店勤務という男性からクレームが入りましたので、慎重な対応をしなければならない」


???????????????????????


あろうことか、おっさんは僕にクレームを入れずに区に直接連絡をしたらしい。


しかも「匿名」で。


区としても何らかの対応をしなければならないと、

係長の配慮で「外側のポスターだけ一時的に撤去」となった。

(係長…いつもありがとうございます。)


自分は「これを見て不快に思う人を救った!」なんてヒーロー面してるかもしれないが、

匿名でクレームを入れるだけ入れて自分はこそこそとしてるおっさんを心からだせえと思った。


こうして掲示3時間で、外側のポスターの撤去が決定した。


僕はこの一連の騒動を体験し「こうやって表現の場が失われていくのか」と感じた。


だからテレビも政治も当たり障りない表現で事実をわかりづらくし

ビクビクしながら生活をしている。


ここで伝えておきたい。


大事なのは、

「誰が何を言っているかではなく、それを聞いて自分はどうするか」だ。


決して匿名でギャーギャー批判するだけの大人にだけはなりたくない。


もしこのポスターが多くの人の人生を狂わせてしまうほどのものならば、

直接それを僕に伝えるべきだ。


こそこそするんじゃない。

議論が必要なら、とことん付き合うよ。


もちろん顔の見える場所でね。



そんなSHIBUYA 400のクラファンも残り7日!


「最後まで読んでくれた」その事実だけで十分です。 また、是非覗きに来てくださいね。 ありがとうございます。