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【RS01:STORY】芝居と音楽で憧れの舞台を目指す21歳・よこいゆきの

ギター弾き語りシンガーソングライターであり、役者でもある『よこいゆきの』。彼女の思い描く夢と、上京してから約3年の足跡を辿った。

人に恵まれ、芸能の道を突き進む

大阪府出身のよこいゆきのは、「テレビに出る人になりたい」と思いながら育った。子どもの頃から好きだった昼ドラなどの影響が強いという。興味の対象は次第に映画や舞台、音楽へと移っていったが、東京に出て芸能人を目指すという夢は変わらなかった。

2016年4月、宿願を果たして上京。まずはトライストーン・アクティングラボにて演劇を学んだ。17年には下北沢アクターズラボへ所属、『Goodbye Marriage』など3本の演目に出演した。アイドルや不思議ちゃんなど、若い女性の役を演じたという。18年からは、劇作家の加藤一浩によるユニット『曖昧なカンパニー』に参加。11月に出演したvol.1公演は好評のうちに千秋楽を迎え、19年6月のvol.2公演にも出演を予定している。

音楽活動を本格的に始めたのは、18年8月だ。19年5月現在までに、20本以上のライブへ出演。18年12月には5曲入りのCDをリリースしている。オリジナル曲は合計15曲ほどあり、19年9月に劇場公開する映画『P.S.my life』の主題歌を担当することも決定した。

破竹の勢いで芸能の道を突き進むよこい。「私は『出逢い運』がいいんです」と笑った。所属する劇団で、CD制作に協力してくれる音響エンジニアや、ジャケットデザインを担当してくれるイラストレーターと知り合った。何気なく出演したライブで対バンしたアーティストが、楽曲のアレンジを行ったり、次に出演するライブハウスを紹介したりしてくれた。

「昔から、人に恵まれていると思います。上京してからも、多くの人との出逢いのおかげで、今日まで活動できています」。

憧れの人々と並び立つことを目指して

演劇と音楽の活動の比重や、今後の目標を訊くと、彼女はしばらく考え込んだ。「今のところは、どちらも同じくらい『やりたいこと』です。歌や演技をやっていなかったら、私は死んじゃうので」。

有名な役者になりたい、売れっ子歌手になりたい、そういった形での『将来の自分像』は描いていない。とにかく続けていたいという。

地元にいた頃、オーディション雑誌で目にした「本気でお芝居をやりたい人、募集」という文字に惹かれたことが、演劇を学ぶきっかけになった。

「尊敬している役者は森山未來さんです」と、個性派俳優の名前を挙げる。「彼のダンスの公演を見に行ったんですが、息遣いとか、すべてに圧倒されました」。イスラエルへダンス留学したり、未だにスマートフォンを持っていなかったり、しっかりと自分を持った生き様を尊敬しているという。

役者としての目標を聞くと、「行定勲監督が好きなので、いつか彼の監督作品に出てみたいです」と声を弾ませた。

音楽活動を始めたのも「やってみたかったから」だ。「ギターは長渕剛さんに教えてもらったんですよ」。よこいは胸を張る。どういうことかと問えば、 男性アイドルグループ・嵐の冠番組『嵐にしやがれ』で長渕剛がギターの演奏を指導する映像を見て、見よう見まねで覚えたのだという。

「いつか、大好きなミュージシャンである甲本ヒロトさん、桜井和寿さんと共演してみたいです。一緒に演奏したいし、彼らが出演するテレビ番組やライブイベントに、私も出られたらいいなと思います」。

朗らかに語るよこいは、まだ21歳。憧れの人々と並び立つことを夢見て、全力で駆けていく。

text:Momiji photo:ko

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