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プロフェッショナル仕事の流儀『ジブリと宮崎駿の2399日』

お疲れ様ですキャリアコンサルタントのタケシマです

今回の宮崎駿特集は見応えがありました。2399日も密着取材したNHKの番組スタッフも相当な苦労があったでしょうね、素晴らしいドキュメンタリーとして世に出ました

『君たちはどう生きるか』が高畑勲との格闘の中で生み出されたことがよくわかりました。前作の『風立ちぬ』が宮崎本人との格闘という色合いが強かったですが、ついに『君たちはどう生きるか』では高畑勲と作品で向き合ったのでした

2人の関係は1968年『太陽王子ホルスの大冒険』で、高畑が宮崎を起用したことから始まります。この作品も今見ても素晴らしいのでおすすめですよ
その後、常に宮崎は高畑を尊敬し、恐れ、影響を受けてきました。父のような存在だったのかもしれません。

2018年、高畑勲の死

側から見ると、並び立つ二人の天才的な巨匠という感じですが宮崎の中では常に高畑を意識し、褒めてほしい、乗り越えたいという気持ちが強かった

『君たちはどう生きるか』では高畑を大叔父に重ねて絵コンテを書いたが筆が進まない、、、、どうしても書けない。
苦悩の末、高畑=大叔父の造形ができて一気に絵コンテは完成する。

天才が作品を作る時は壮絶なエネルギーが必要なんだということがよくわかりました。今回の特集では高畑と対峙する宮崎という構図のお陰で両巨匠の関係性の見通したついてとても良かったです。

あと、宮崎アニメといえば絵の力。今回は庵野秀明のカラーから天才アニメーター本田雄を招聘、世界観の構築に力を発揮しました。宮崎曰く「作品が現代的になった」
この辺の最先端のアニメーターをチームに巻き込むセンスも宮崎駿がすごいところですね、『ナウシカ』で当時の天才アニメター金田伊功を起用してその後も金田は原画頭として『ラピュタ』や『トトロ』などの傑作の世界観構築に大きな貢献をしました。『ナウシカ』では若き庵野秀明に巨神兵のシーンも描かせています

今回改めて思ったのが、宮崎駿という巨匠は孤高の人ではなく常に他者とエネルギーの交感をしながら作品を絞り出すのだなと感じました。それが高畑勲だったと

次の作品はどうでしょうか、『風立ちぬ』で自分と、『君たちはどう生きるか』で高畑勲と対峙した宮崎駿、次回作は自分よりも若手に目を向けた作りになるかもしれません。そうなると庵野秀明を意識せざるを得ない。『シン・ナウシカ』になるかどうかわかりませんが、常に他者を意識し格闘しエネルギーを交感してきた宮崎駿、次回作はかなり楽しみです

ではでは












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