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利用者さんのワクワク感を刺激するように援助する(福祉現場をレクリエーションで支援する人の書いたコラ

利用者さんの自立に向けた日々のレクリエーション援助のコツについて本日は書きたいと思います。 それは、利用者さんのワクワク感を刺激するように援助することです。例えば、外出レクやイベントは、毎日の体操やリハビリの動機付けになります。私のかかわっているデイでは、外出レクを行うにあたっては、前もって(1月くらい前から)お知らせし、その企画を利用者さんが楽しみにできるように演出しています。 例えば、初詣のレクを企画すると、まず私たちは、できるだけ初詣の様子やお参りに行く神社の写真な

    • レクリエーションのプロ、介護のプロ(福祉現場をレクリエーションで支援する人の書いたコラム)

      私はカナダの介護施設やナーシングホーム、病院などでボランティアとして、レクリエーション活動などを援助してきました。その中で感じたことは、日本での介護がいかに“かゆいところに手が届く援助”を行っているかということです。利用者を想いやり、利用者の困っていることにどうにかして応えようとする姿勢は、世界一だと思います。 一方で、私たち援助者はレクリエーションや介護サービスを利用者に援助することを仕事としているプロであり、プロであるならば私たちは私たちの仕事を説明できることが必要であ

      • 己を出さず自分を出す(福祉現場をレクリエーションで支援する人の書いたコラム)

        今日は、私が介護現場での今のレクリエーション支援の形を実践するに至った、一歩目について振り返りたいと思います。 それは、デイケアである利用者さんの好きな歴史上の人物や文学小説などに出てくる有名なカップルの名前を書いたカード(例:貫一・お宮)をそろえるというゲームを行ったときのことです。 カード自体は、その利用者さんとのお話の中から一緒に考え、ゲームの際にはその方が主人公になれるように、答え合わせの際の解説をお願いしていました。そして、当日、カップルを10数組書いたカードをテ

        • サポート役の重要性-遠山の目付-(福祉現場をレクリエーションで支援する人の書いたコラム)

          私自身は普段、レクリエーションを支援する際は司会進行的な役割を担うことが多くあります。自分は行うプログラムの説明を行いつつ、参加者全員を見ながら1人ひとりの参加者がどのような状況であるか、集中できているか、楽しそうなのか、危険はないかなど見ます(最近知った言葉でいうと、剣道や居合などで使われる“遠山の目付”がこれに当たるかもしれません) しかし、司会進行役以上に“遠山の目付”で状況を見なくてはいけないのが、レクを行うときのサポートしてくださるスタッフです。 なぜかというと、

        利用者さんのワクワク感を刺激するように援助する(福祉現場をレクリエーションで支援する人の書いたコラ

        • レクリエーションのプロ、介護のプロ(福祉現場をレクリエーションで支援する人の書いたコラム)

        • 己を出さず自分を出す(福祉現場をレクリエーションで支援する人の書いたコラム)

        • サポート役の重要性-遠山の目付-(福祉現場をレクリエーションで支援する人の書いたコラム)

          コミュニケーションの距離(福祉現場をレクリエーションで支援する人の書いたコラム)

          昔の新聞の切り抜きを見ていたら、ある新聞の「支え合う」という記事の中で「認知症とともに生きる方とコミュニケーションをはかるにはアイコンタクトが大切です。その間隔は70センチがいい。それよりも近ければ威圧感、遠ければ疎外感の恐れがある。」という文章がありました。これはスウェーデンのバルブロー・フェリックス医師の話で、医科学的な検証では70センチがいいということが書かれていました。 そういえば、昔、私はこの記事をみて「前ならえ」をし、その腕の長さを測ってみたことを思い出した。た

          コミュニケーションの距離(福祉現場をレクリエーションで支援する人の書いたコラム)

          こころのバリアフリー(福祉現場をレクリエーションで支援する人の書いたコラム)

          以前にフィンランドに行った際に感じたことを、本日は書きたいと思います。フィンランドといえば、スウェーデンやデンマークと並ぶ福祉の最先端の国。どんな施設や設備が整っているのか?街はどこもバリアフリーなのか?などいろいろなイメージを持って出かけました。 しかし、フィンランドの首都ヘルシンキの中心街を見てビックリしました。バリアフリーどころか、段差は多いし、道路は昔ながらの石畳で道はガタガタ。横断歩道でさえ路線バスが走っているので段差があり、全然バリアフリーではないと感じました。

          こころのバリアフリー(福祉現場をレクリエーションで支援する人の書いたコラム)