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ハンドメイド的思考「若手芸人」

私はハンドメイドで生計を立てながら、
穏やかに暮らしたいと思っている。
ひっそりと細々と作品を作り続けられたらいいな。

さて、今日は駆け出しハンドメイド作家と若手芸人について考えてみた。
この2つの仕事、それぞれのイメージは真逆だろう。
コツコツ黙々と制作し続けるハンドメイドと、
トーク技術でお客さんを笑わせるお笑い芸人。

一見共通点がなさそうに見えるが、
駆け出しハンドメイド作家と若手芸人のそれぞれの視点から
ハンドメイドに役立ちそうな考え方をピックアップしてみる。

1.名前だけでも覚えていってください。
名前の知られていない芸人さんはネタの冒頭、
「〇〇で~す!名前だけでも覚えて帰ってくださいね~」と言ったりする。
自分のファンでもないお客さんにどうやって自分の印象を残すか。
どうやったら面白いと笑ってもらえるかを考えるのだ。

これはハンドメイドでも使えるテクニックだと思う。
例えばお客さんがminneに来て
「何か新しいものや可愛いものないかな」~と探していて、
偶然、私のギャラリーに来てくれたとする。
買いたいものがなくてギャラリーから離脱したときが
「名前だけでも覚えて帰ってくださいね~」状態だ。

それは作家の名前でもいいし、
ギャラリーの雰囲気でもいい。
とにかくお客さんの印象に残らなければいけない。
「あ~今日もお客さん買ってくれなかった~」で終わらせないで、
お客さんの印象に残るのはどうしたらいいのか?を考えること。

2.売れない時期が長い人もいれば、
芸歴1年目でドカンと売れる人もいる。

これは完全にハンドメイド作家と一致している点だ。
世の中とのタイミングがうまく合致すればブレイクするし、
ニーズに合っていなければ売れない。
そしてそれがわかれば誰も苦労しない。
わからないからもがくのだ。
これはハンドメイドと芸人以外にも当てはまる。

3.芸風が変わっていく
芸人さんの下積み時代の懐かし映像のようなものを見ると、
明らかに今と芸風が違い、正直おもしろくない。
これは売れないだろうと誰もが思うようなクオリティ。
それでもその時は「これはイケる!」「これで売れる!」と思って舞台に立っているはずだ。
しかし今現在売れている芸人さんと
下積み時代の芸人さんは同一人物。
つまり売れてない時代もその人は面白い人だったはず。
なぜ面白くないネタをやって売れると思っているのか?
なぜ最初から今の芸風で行かなかったのか?

これはハンドメイドにも通じるところがある。
「これは最高の出来!」「売れる!」と考えて作ったものが売れない。
誰かの真似をしているようなクオリティ。
オリジナル性に欠ける。
ニーズに合っていないなど売れない理由は様々だ。

原因は「自分の得意を生かしきれていない」こと。
お客様のニーズと自分の得意が重なった時が売れるときだ。
それは自分が「作りたいもの」や「売りたいもの」ではないかもしれない。
「やりたいこと」と「やれること」は微妙に違うのだ。

4.どこでどのように売れるのかは本人にもわからない
バラエティ番組を見ていて、
ある芸人さんが「こんな売れ方をするとは思わなかった」と発言していた。
迷走していた下積み時代の映像も流れていた。
マルチな才能があり、とても器用な印象がある芸人さんだ。

芸人さんだと「M-1」や「R-1」、「キングオブコント」などで
優勝してブレイクするのが王道だろうか。

ハンドメイドだったらハンドメイドコンテストなどで
入賞すれば知名度があがる。
minneでピックアップしてもらえたら、売り上げにつながる。
この売れ方は理想的だ。憧れだ。いつか私もそうなりたい。

しかしこの「賞」の効果はもって1年くらいだろう。
上を目指したいのなら芸人さんもハンドメイド作家も
自分の実力でのし上がっていかなければならない。

芸人さんなら漫才、コント、ロケやトーク技術。
ハンドメイドなら技術はもちろん、文章とか写真とか。

4.人柄が大事
芸人さんはよっぽど個性があればいいかもしれないが、
基本的には売れている芸人さんはコミュニケーション能力が高い。
テレビで見ている分にはいいのだが、
実際に近くにいるとトーク技術が高すぎて怖くて近づけないだろう。

そもそも仕事の大半は人との関わりがなければ成り立たない。
ハンドメイドももちろんそうだ。
説明文には人柄が出るし、
対面販売ではなおさらコミュニケーション能力が必要になる。
その人が持つ雰囲気は醸し出そうとして
醸し出せるものではない。
日々の積み重ねが自分を作るのだ。

テレビはよく見る。
バラエティもドラマもドキュメンタリーもなんでも見る。
しかし最近は素直に笑うというより、
ハンドメイドと結びつけて考えてしまう。
なので最近のお気に入りはハンドメイドをテーマにしている
「ソーイング・ビー」という番組。
これを観るとハンドメイド欲がフツフツと湧いてくる。

テレビでも映画でも本でも新聞でもネットでも
世の中はすべて自分にとっての「師」になるのだ。


いただいたサポートはハンドメイド資材調達に使わせていただきます。 サポートでどんな新作アクセサリーを制作したのかを記事にします。 2020秋冬アクセサリーを制作、販売する予定です!