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WEB Re-ClaM 第64回:2023年Re-ClaM編集部のまとめ

いよいよ明日は大晦日、2023年も終わりです。SNSや各ブログでは年間ベストや、今年のお仕事のまとめの発表が花盛りとなっています。そこで、うちも乗ってみようかというのが今回の趣旨です。

Re-ClaM編集部は今年、本誌を第10号・第11号と二桁の大台に乗せ、eXも二冊出しました。特にVol.4(Q・パトリック特集)は本誌の厚さも超える大冊で、短編翻訳の先達である米丸さんの「翻訳道楽」とのコラボまで達成できました。これも、購読者の皆様のおかげと言えましょう。ここもと長編の「別冊」刊行が遠ざかってしまっていますが、これも何とか形にしていくべき努力してまいりますので、ご期待いただければ幸いです。
同人誌では他に、書肆盛林堂(盛林堂書房)様の『アーカム・ハウスの本』『アーカム・サンプラー書評集』の企画にメイン編集として参加させていただきました。殊に後者は、前者の編集の過程で盛林堂書房様が入手された "Arkham Sampler" を三門が実見した際に、ロバート・ブロックの書評の面白さに魅了されてしまい(当初予定がなかったにもかかわらず)盛林堂書房様に原稿を持ち込んで作っていただきました。マニアックすぎたか今も完売していませんので(書肆盛林堂さんが損をしないように)まだの方は是非お求めください(笑)。

商業方面では下半期に二冊解説を書かせていただきました。現代を舞台に黄金時代ばりの衒学ミステリを展開して見せたギジェルモ・マルティネス『アリス連続殺人』(扶桑社ミステリー)、黄金時代ど真ん中に書かれながら高い現代性を兼ね備える、本noteでもかつて取り上げたブリストウ&マニング『姿なき招待主』(同)の二冊は、刊行のタイミングもあり各種ランキングで注目を集めることはできませんでしたが、個人的にも勉強になることの多い作品でした。Re-ClaM購読者の方は大体お読みになられているかもしれませんが、まだの方はぜひどうぞ。

来年の抱負、と言うほどではありませんが、Re-ClaM本誌については変わらず年二冊のペースで出していく予定です(次号は文学フリマ東京38で刊行となります)。また個人的な目標ですが、来年は商業の企画(翻訳含む)にも参画していければと考えています。こちらは具体的に決まり次第、X、noteなどで告知してまいりますので、少々お待ちください。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。次回は年明け、2023年12月の新刊情報でお会いしましょう。


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