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WEB Re-ClaM 第62回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/9-10)

更新しようと思いながら、ぼんやりしていたらいつの間にか11月になっておりました。9月分と10月分をまとめてお知らせします。

2023/9
Ellery Queen / The Adventures of Ellery Queen (1940, American Mystery Classics)

★E. C. R. Lorac / The Theft of the Iron Dogs (1946, British Library Crime Classics)

'We Know You're Busy Writing…': The Collected Short Stories of Edmund Crispin (2023, Collins Crime Club)

Bodies from the Library 6 (2023, Collins Crime Club)

★S. S. Van Dine / The Canary Murder Case (1927, Library of Congress Crime Classics)

2023/10
★Hake Talbot / Rim of the Pit (1944, American Mystery Classics)

★Ed. by Martin Edwards / Who Killed Father Christmas? (2023, British Library Crime Classics)

★Joan Cockin / Curiosity Killed the Cat (1949, Galileo Publishing)

★Joan Coggin / Who Killed the Curate? (1944, Galileo Publishing)

★Max Murray / The King and the Corpse (1949, Galileo Publishing)

★Clifford Witting / The Case of the Michaelmas Goose (1938, Galileo Publishing)

まずは9月分から。ロラックはもう何冊目だったか、いつの間にかブリティッシュ・ライブラリーの叢書でも冊数の多い作家になってきています。いつもの嘆きですが、中期作より初期作を復刊してほしいなあ(自分都合)。クリスピンの全短編集は、既存の二短編集に更に未収録短編を含めたお徳用セットで装丁も美麗ですね。Bodies from the Library シリーズの最新作が今年も登場しましたが、内容はちょっとパワーダウン気味か? まあ六冊も続ければ、仕方がない部分はあります。
次に10月分。ヘイク・タルボットはポケミスで出た『魔の淵』の原書。こういうマイナー良作が出るのはいいですね。エドワーズのアンソロジーは季節に合わせてのクリスマスもの。ウィル・スコットやらヴィンセント・コーニアやら渋めのレアものあり、エリス・ピーターズやパトリシア・モイーズといった比較的現代に近い作家の作品あり(この辺りの作家の作品は、クリッペン&ランドリュの作品集にも取られていますね)とエドワーズらしいグッドセレクトが多いです。ガリレオ・パブリッシングは、ここに来て四冊ドカッとまとめ出ししてきました。名前の似ているコッキンとコギンでは、個人的にはコッキンの方が気になります(前の作品も読まないと……)。ウィッティングもいいですね(前の作品も読まないと……)。マックス・マレーのような犯罪小説も出てくるのはすごい。続けて出すつもりがあるのかしらん。
という感じでした。皆さんの楽しめる本が見つかることを期待しています。

話題は変わって、今週土曜日(明後日)の11/11に、東京流通センターにして文学フリマ東京37が行われます。Re-ClaM編集部もそ-34にてブースをご用意しておりますので、どうぞお越しください。頒布物の詳細は、別途記事にてお知らせいたします。こちらもできれば今日中に……
どうぞよろしくお願いします。

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