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Re-ClaM 第9号 目次公開

11/20(日)に東京流通センターで行われる文学フリマ東京35にて頒布予定の Re-ClaM 第9号の目次が決定いたしましたので、ここに公開いたします。
今回のテーマは「忘られぬROMの総て」。ROMの形式に倣った原書レビュー特集を掲載した前号に続くROM回顧第二弾として、本号ではかつてROMに掲載された長文コラムを二本再録いたしました。いずれも20年ほど前に書かれた文章ですが、今もって(むしろ今こそ)輝きを増す素晴らしい内容となっています。ROMのバックナンバーを手に入れて読むのは簡単ではありませんが(どなたかが国会図書館に寄贈されたようで、50号以降は閲覧することができるものの)、その輝かしい内容に思いを馳せていただければ幸いです。また、ROM総目次の最終回(第12期+α)・ROMから始める古典道最終回(『真田啓介ミステリ論集 古典探偵小説の愉しみ』で日本推理作家協会賞を受賞された真田啓介さんのロングインタビュー)も併せて掲載されています。こちらも必読です。
さらに、次号特集予定のパトリック・クェンティンについて、その準備として作家小特集を組んでいます。クェンティンの中短編リスト、および宮澤洋司氏訳のトラント警部補もの中編「石膏の猫」を掲載しています。こちらは翻訳道楽でかつて刊行されたトラントものの作品集には未収録の傑作です(紙版限定の掲載となりますので、読みたい方はぜひお求めください)。
連載&寄稿のコーナーにも読切の短編翻訳アリ。「ジェイコブ・コニファー氏の失踪」は英怪奇小説作家ベンスンの不可思議な作品で、エイディーも例の「密室本」で紹介している、不可能興味はたっぷり・されど狐に化かされたような気持ちになること請け合いの「珍品」です。ご堪能あれ。

【特集】忘られぬROMの総て~ All We Know about ROM
[ROM再録~ The Reminiscence of ROM]
・わが愛しのアメリカンB級ミステリ作家たち(M.K.)
・「第二外国語」ミステリ研究のすすめ(小林 晋)
ROMから始める古典道(最終回)(真田啓介)
Revisit Old Mysteries 総目次(第5回)(三門優祐)
【作家小特集】アメリカ探偵小説界のもう一つの“Q”、パトリック・クェンティン(1)
パトリック・クェンティン「石膏の猫」(宮澤洋司訳)
パトリック・クェンティン中短編書誌(暫定版)(三門優祐)
連載&寄稿
Queen's Quorum Quest(第44回)(林 克郎)
A Letter from M.K.(第8回)(M.K.)
海外ミステリ最新事情(第10回)(小林 晋)
E・F・ベンソン「ジェイコブ・コニファー氏の消失」(宇佐見崇之訳)
原書レビューコーナー(小林 晋)
Martin Edwards’ The Life of Crime(三門優祐)

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