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「第2回にいがた学生フォーラム2018」に参加してきた!

こんにちは。望月まいです。

10月15日に新潟市内で行われたにいがた学生フォーラムに参加してきました。7月に行われた第1回に引き続き、とても内容が濃く面白い内容だったので、今回も皆さんとシェアできたらなと思います!


にいがた学生フォーラム

大学教授×起業家×大学生というかんじでみんなで"起業"について考えるという感じで、起業するということがどのようなことなのか、改めて学べた機会でした。

それではさっそく、フォーラムの内容と感想をまとめていきたいと思います!


第1部 「成功するまで挑戦を続けるためには?」

新潟大学 大学院技術経営研究科 特任准教授  東瀬朗 氏

事業は一発で成功はしない。何度か失敗を繰り返して、はじめて成功する。仮に、一発目で成功したとしても次の二発目も成功するということは少ない。なぜ成功したのか、何をやったから成功したのか具体的なことがわからないから...

では、成功するためには何が必要なのか。

それはずばり「失敗すること」だと、私は東瀬先生のお話を聞いて改めて思いました。

失敗を少なくとも3、4回繰り返して成功を手にすると言われていますが、失敗ばかりしていては金銭的にも精神的にもダメージを受け続けるだけです。

そこで、東瀬先生は致命的な失敗を避けることがとても大事と仰っていました。成功するには挑戦し続けることが必要。そのためにも、挑戦ができなくなってしまうような致命的な失敗はなんとしても避けるべきなのです。

<致命的な失敗とは>
・信頼を失う。次の投資を受けられない。
 お金が入るところの信頼が大事。
・資金ショート 
・プロジェクトが進んだ段階での失敗
 遅めの失敗は傷口が大きい。


致命的な失敗を避けるには?

・フレームワークを活用
・早めに失敗をしてすぐに方向転換、改善する


フレームワークの活用

フレームワークをすることにより、早期の問題発見や、誤った決断の削減にもつながります。

東瀬先生が出していたフレームワークに、
◇調査・発見
◇分類・整理
◇発散
◇収束(判断・決断)
◇実証・検証            があります。

その中でも特に私たちが気を付けていきたい、興味深いところを何点かご紹介します。

まず、調査・発見
ここでよくある失敗が、自分が知っている世界との違いに気づいていない、あるいはついていけていない、ということです。

何か新しい商品を売り出すときに最初に実際のユーザーである顧客に意見を求めることが多いと思います。実はそこに落とし穴があるのです。
顧客の意見をうのみにし、商品をそのように改善したところで必ずしも売れるというわけではありません。

なぜなら、顧客は、本当に自分の欲しいものが何かわからないからです。

一番いいのは、モノを顧客に与えてそれを使った反応を見ることです。言葉ではなく、態度や反応を観察することでマーケティングを裏切らない結果が出るということでした。

私たちはついつい、ユーザーや顧客に意見を求めがちですが、言葉の意見を求めるのではなく、顧客をよく観察し、その人のライフスタイルなどのその周辺のことも考慮しながら自分の頭で考えてプロダクトを作っていくことが大切だと思いました。


つぎに発散
思いついたアイディアがもっと簡単な方法で実現できたりするのを、私たちは見逃しがちです。自分のアイディアを信じ、それに向かって突き進んでいくのもいいことですが、いったん立ち止まって、いろいろな方法を考えることも大切だと思いました。

「こうじゃなきゃうまくできない」というような先入観を持ちがちですが、「仮にこうしてみたらどうだろう」などほかのパターンも考えることも大事だと感じました。

人はどうしても、今あるものや目の前のモノに思考が引っ張られてしまう傾向があるので、モノを作っているうちにだんだんと自分の作りたいものからづれてしまっているということもあります。周りに惑わされず、すべてをいったんフラットにして考えることも大事だと思いました。


Fail Fast 早く失敗に気づくために

早めに失敗をするというのは事業の中でも大事なことの一つです。ものを作ってしまってからでの失敗はもう遅い。

失敗に早く気付くためには、時間をかけたフレームワークが大切だと東瀬先生は仰っていました。

時間のかかるフレームワークはめんどくさい。そう感じるスタートアッパーたちは多いはずです。自分のアイディアと情熱と勢いで動く人たちにとってフレームワークはやったほうがいいと頭ではわかっていながらも、あまりやらずに事業を進めている部分もあるかと思います。実際、私もその一人なので...笑

しかし、フレームワークをリスクマネジメントの観点でとらえると、やはり必要だなと感じます。
過去の失敗をしっかりと分析することで、次に同じような失敗を繰り返さないようにするのと、致命的な失敗をしてしまう確率を下げることができます。

直感を頼ってもいい部分はありますが、やはり新しい領域に足を踏み入れた時には、時間がかかってでもフレームワークを活用すべきだと、今回のお話を聞いて思いました。



第2部 「新潟からセカイを変える」

株式会社Fusion'z Holdings 代表取締役社長 佐藤洋彰 氏

誰が何に困っていて、それを自分はどう解決できるか。

佐藤社長の社会の問題発見とその解決能力にはとても感銘を受けました。たまたま始めたローソン経営で人手不足の問題を発見し、そこから今では4つのグループ会社で74億円規模、従業員800人を抱えるまで成長した佐藤社長のお話はとても面白かったです。


セカイを変える旅に出よう

これは、株式会社Fusion'z Holdingsの掲げているコンセプトです。セカイを変える、何か大きなことをする、そんな強いパッションが佐藤社長からは感じられました。思いっ立った時の行動力や、自分ならできるという自信の持ち方など、見習いたいところが多くありました。

事業で壁にぶち当たっても、それを乗り越えていく強さや、うまくいかなかったとき落ち込んでも、次の手をすぐに考える。自分のやりたいことや成し遂げたいことに対して、すごく情熱をかけているところが、佐藤社長の成功した理由の一つなのではないかと考えます。


佐藤社長は幼少期、アメリカに住んでいたことから、様々な価値観やモノの見方が人一倍できるのではないかと思いました。

アメリカから帰国し、日本の高校に通い始めるが馴染めずにいたことで、起業したいとおもい、実際に行動に移すことできっかけを手にしたので、チャンスを待つのではなく、自分から取りに行くような気持ちが大事だと感じました。

佐藤社長が起業したいと思ったときは、特に「これをやりたい」というものもなく、ただ、起業したいと思っていたらしいですが、それが私とは正反対で面白かったです。私はファッションブランドをつくりたいという"やりたいこと"から入ったので...

ローソン経営に関しても、コンビニの経営をどうやって大きくしていくのかが聞いても想像がつかないくらいで、おもしろいストーリーだなと思いました。


身近な人の問題を解決する

佐藤社長の事業の始まりの話を聞いていると、自分で思いついたというよりも、まわりで困っている人の役に立つものを作りたいと、問題にまっすぐに向き合ってきたように思います。

「リアルな課題で、課題を解決できるものでないと価値がない。困っている人が解決したい問題を解決する。」という佐藤社長の仰ったことが、これこそ本当のビジネスの醍醐味だなと感じました。

自分は何のために働くのか、自分が働くことによって誰のどんな問題が解決されるのか、そもそもそれは問題なのか、困っている人はもっといるはず...など、自分の仕事や人生の意義についてもう一度考えさせられるお話でした。

佐藤社長が新しく始めるマッチングアプリも働きたくても働けなくて困っている奥さんという身近な存在からビジネスを始めているので、使う人の気持ちにも寄り添うことができ、無駄の少ない、確実な事業になっていくと思いました。

私も、何が問題かどんな人が何で困っているのか、常にアンテナを張っておきたいです。


第2回にいがた学生フォーラムのまとめ

今回のフォーラムでは東瀬先生のロジカルなお話、佐藤社長の実践的なお話を同じ時間に聴くことができ、お二方のお話は正反対のようで実はつながっていて経営は深いな、と改めて感じました。

これからも、たくさんの起業家さんや、経営について研究している方たちなどのお話を聞いて、さらに自分の知識を高めていきたいです。



最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


株式会社Recno
代表取締役 望月まい


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